グッドイヤー・エフィシェントグリップECO EG02はコンパクトカーに最適! 最新の低燃費タイヤの安心性能に梅本まどかも驚いた!!【タイヤ選び基礎講座】(PR)

●転がり抵抗性能とウェットグリップ性能のバランスが鍵

低燃費タイヤの勉強
「低燃費タイヤって?」まどかちゃんの疑問を菰田先生が解説していきます。

菰田先生:「低燃費タイヤの特徴は、転がり抵抗が小さいことです。タイヤを転がりやすくすることで、路面との抵抗が減り、クルマの燃費が良くなります。ただし、一般的に転がり抵抗が低くなると、特に雨の日などに滑りやすくなるため、きちんとウェットグリップ性能も確保する必要があります。

では、どのようにして転がり抵抗が低くてウェットグリップ性能に優れた低燃費タイヤを見分ければいいのでしょうか。その目安となるのが、『ラベリング制度』です。

JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)という業界団体が各タイヤを検査し、一定基準に合格した製品の性能に等級を付けています。転がり抵抗性能の等級がA以上(最高はAAA)、かつウェットグリップ性能の等級がa~dの範囲内のタイヤが「低燃費タイヤ」と定義されています。

今回アクアに装着したエフィシェントグリップECO EG02の『185/60R15 84H』の場合は、転がり抵抗が上から2番目の『AA』、ウェットグリップ性能は上から3番目の『c』ですので、低燃費タイヤの定義にマッチしています。

ラベリング制度
エフィシェントグリップECO EG02は42サイズ中、32サイズ が転がり抵抗「AA」・ウエットグリップ性能「c」となっています。

もちろん、転がり抵抗性能が『AAA』の方が燃費はいいですが、そのようなタイヤの中にはウェットグリップ性能がこのタイヤより低い『d』になる場合もあります」

まどかちゃん:「転がり抵抗性能とウェットグリップ性能のバランスが大切だということですね」

菰田先生:「その通り。しかも、このエフィシェントグリップECO EG02では、従来モデルと比べて、低燃費性能やロングライフ性能をさらに向上させているため、特に燃費やタイヤの耐摩耗性などを気にするユーザーには最適なんですよ」

ちなみに、エフィシェントグリップECO EG02では、タイヤ接地面のトレッドゴムに微細化したシリカを配合した新コンパウンド『フューエルセービングラバー02』を採用。発熱を抑制することで、転がり抵抗を従来モデル比で3%低減しています。

フューエルセービングラバー02
エフィシェントグリップECO EG02は微細化したシリカの採用により、「低燃費性能」と「耐摩耗性能」が向上しています。

また、専用パターンデザインの採用も特徴です。全42サイズ中のほとんどのサイズで従来の5リブから4リブに変更、つまり溝を4本から3本に減らすことで、タイヤの接地面積を拡大。ロングライフ性能を従来モデル比で8%向上させています。

トレッドパターン
リブ(縦ヤマ)が4本になり、溝が減ったことで設置面積がアップ。

加えて、新トレッドパターンデザインで優れた排水性も実現しています。ラテラルハイドロ性能を3%向上させることで、高速コーナリング中に水溜まりなどがあっても滑りにくく、雨天時の安全性も向上しているのです。

●タイヤ交換時は純正サイズ&指定空気圧を守るのが基本

まどかちゃん:「では、アクアと同じトヨタ車でも86などのスポーツカーの場合は?」

菰田先生:「走行性能がより高いクルマで、サーキット走行なども楽しみたい場合は、低燃費タイヤではなく、『ハイグリップタイヤ』と呼ばれるグリップ性能を重視したスポーツタイヤを選んだ方がいいでしょう。コンパクトカーでも、例えばスズキ・スイフトスポーツなどの高性能仕様車は同様にハイグリップタイヤの方が適しています。ベースモデルのスイフトならば、低燃費タイヤにもマッチしますが。

最近のハイグリップタイヤは、耐ハイドロプレーン性能を含めたウェット性能も上がっていますが、グリップ力を上げるために転がり抵抗は高めになるので、燃費性能では低燃費タイヤの方がいい。燃費を取るか、走行性能を取るかでクルマを選ぶように、タイヤも自分のライフスタイルや欲しいキャラクターに応じて選ぶべきですね」

まどかちゃん:「ほかに選ぶときの注意点はありますか?」

菰田先生:「今使っている純正タイヤと同じサイズを選ぶことが基本です。クルマは、タイヤに掛かる重さなども考えて設計され、純正のタイヤサイズが決められています。そのため、例えばサイズの違うタイヤにしてタイヤの外径が変わってしまうと、サスペンションの働きやブレーキの効きが変わったりします。また、タイヤの外径が変わるとスピードメーターが正確な速度を表示できなくなりますから、インチアップするときは気をつけましょう。

概ね、タイヤの外径は純正比5%の範囲で合っていれば問題ありません。よく分からない場合は、クルマのドアを開けた箇所に貼られているタイヤの空気圧ラベルに表示してあるタイヤサイズを見て、同じサイズを選びましょう。ちなみに、アクアの場合は、前述の通り『185/60R15 84H』が純正サイズです。

ラベル
ドアの開口部には、タイヤの空気圧ラベルが貼られており、純正タイヤのサイズも表記されています。
タイヤの外径
トヨタ・アクアの純正タイヤサイズは「185/60R15 84H」。今回は同サイズのエフィシェントグリップECO EG02に交換しました。

あと、よく燃費を稼ぐために、空気圧を規定値より上げる方もいますが、あまりおすすめしません。たしかに、タイヤが転がりやすくなるため燃費は良くなります。ところが、タイヤのサイド部などがたわみにくくなることで衝撃吸収性能が下がり、路面の凸凹や段差などでタイヤがはねたりします。また、長く走っているとタイヤのセンター部が摩耗しやすくなり交換時期が早くなるなど、他の性能が落ちることが多い。トータルで考えると、あまり得策ではないですね」

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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