新型タントはすべてがブランニュー。後席の格納がワンタッチになるなど、利便性は大幅向上【新型ダイハツ・タント試乗】

今回のモデルではプラットフォームを一新しました。「DNGA」と名付けられたこの軽量高剛性の骨格は、走りに好影響を与えています。

サスペンション配置を第一優先として設計されただけあって、フロント・ストラット/リヤ・トーションビームのサスペンションは微細な領域からよく動きます。このため従来よりもキメの細かい乗り味となっているのが特徴です。

また3気筒12バルブ・658ccエンジンはダイハツが長らく熟成を重ねてきたKF型ですが、今回、大きくブラッシュアップしました。ボア・ストロークの数値は変わりませんが、ハードウェア的にはほぼ全てを新設計した刷新型KFとなっているのです。

これは日本初となる複数回点火や、スワール噴霧を取り入れたことなどによって、大きく燃焼効率を向上させたことが特徴です。最高出力は52ps/6900rpm、最大トルクは6.1kgm/3600rpmとなっています。

新型タントは、車両全体を大きく進化させたうえで、従来車からプライスレンジは維持していることも大きな特徴。

今回チェックしたタントX(FF)は146万3400円となります。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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