「コーナリングトレースアシスト」ダイハツ初、タントの一部グレードに採用されたその装備とは?

■福祉車両シリーズも同時に一部改良を実施

ピラーインドアの「ミラクルオープンドア」による良好な乗降性、広い車内を誇るダイハツ・タントが一部改良を受けました。同時に、軽福祉車両のタント ウェルカムターンシート(回転シート車)、タント ウェルカムシートリフト(昇降シート車)、タント スローパー(車いす移動車)も一部改良を受け、2021年9月21日に発売されています。

ダイハツ・タント
「タントカスタムRS“スタイルセレクション”」のエクステリア

2019年7月に発売された現行タントは、ダイハツの新世代のクルマづくりである「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」第一弾として投入され、機能性と性能を大きく進化させています。また、「タント(フレンドシップシリーズ)」は、福祉車両車名別国内販売台数ナンバー1を誇るなど、多くのユーザーに支持されています。

ダイハツ・タント
「タントカスタムRS“スタイルセレクション”」の インパネ

今回の一部改良では「Xターボ」「カスタムRS」「カスタムRS“スタイルセレクション”」に、電動パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能、「コーナリングトレースアシスト」が標準装備されるなど、利便性と安全性の向上が図られています。

中でもダイハツ初のコーナリングトレースアシストは、コーナーに差しかかるとブレーキを補助し、遠心力に負けずに安定した姿勢を保つことで、走行安定性、安全性を向上させるサポート機能。もちろん、効果には限りがありますので、オーバースピードでコーナーに突っ込むのは厳禁です。

ダイハツ・タント
電動パーキングブレーキ のスイッチ

また、「X」「カスタムX」「カスタムX“スタイルセレクション”」には、全車速追従機能付のアダプティブクルーズコントロール(ACC)や電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能、先述のコーナリングトレースアシストなどを含む「スマートクルーズパック」がメーカーオプションで設定され、装備の充実化が図られています。

ほかにもボディカラーが一部変更され、「プラムブラウンクリスタルマイカ」や「ターコイズブルーマイカメタリック」が追加。クルマ選びで重要なカラーの選択肢が拡大しています。「フレンドシップシリーズ」の対象グレードも機能、ボディカラーもベース車と同様の改良内容となっています。

ダイハツ・タント
「タント ウェルカムターンシートX」の操作イメージ

タントの価格帯は、124万3000円〜202万4000円。タント ウェルカムターンシート(回転シート車)は、145万円〜201万円。タント ウェルカムシートリフト(昇降シート車)は、160万5000円〜216万5000円。タント スローパー(車いす移動車)は、143万5000円〜201万5000円。なお、軽福祉車両各モデルは、消費税非課税になります。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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