川畑選手がGRスープラの素性のよさを証明。突出した戦闘力のポテンシャルを確認!(PR)

■公式戦デビューを飾ったGRスープラの戦力やいかに?

例年よりやや遅く、6月末に行われたD1GPの開幕戦で、注目の新車GRスープラが公式戦デビューを果たしました。

川畑選手が乗るTeam TOYO TIRES DRIFT – 1のGRスープラは、3月にお台場で行われたエキシビションマッチでお披露目されましたが、あのときはまだとりあえず間に合わせで走れるようにしたというだけの状態。カラーリングもきちんとされていませんでした。それが、見た目もきれいに、メンテナンスもしやすく、トラブルも出にくいようにきっちり作り直され、正式なカラーリングがほどこされて筑波サーキットに登場しました。

エンジンはトヨタ・スープラなどに使われていた2JZをHKSのパーツで3.4Lに排気量アップしたもの。ターボチャージャーは、3月にはTF08が使われていましたが、より中低速トルクを重視した特性を求めてボルグワーナー製のものに変更されています。

さて、このD1GP開幕戦、土曜日に第1戦が、日曜日に第2戦が行われるデュアルファイナルズです。まずは第1戦。梅雨の最中だけあってウエット路面で行われました。データの少ない新規車両での雨の戦いは難しいことが予想されましたが、そこは百戦錬磨の川畑選手。まず単走決勝の1本目では、リスクを冒さずに抑えめではありながら、安定した姿勢と大きめの角度で93.84というまずまずの得点で追走トーナメント進出を確実にします。2本目はそこから平均速度を上げ、95.96点をマーク。順位を少し上げて単走決勝を終えました。

追走トーナメント、ベスト16での川畑選手の対戦相手はD1GPの下部カテゴリーであるD1ライツで昨年チャンピオンを獲った石川選手。しかし川畑選手は、先行時には石川選手をしだいに引き離してスープラのドリフトスピードの高さを証明。後追い時には近い距離で石川選手にドリフトを合わせ、ウエット路面でも扱いやすいことを示して勝利しました。

つづくベスト8での川畑選手の対戦相手はベテラン日比野選手。1本目後追いの川畑選手は1コーナーで日比野選手のインを差しましたが、その先でずっと日比野選手を捕らえ続けることはできず、アドバンテージは1ptにとどまります。2本目は川畑選手が1コーナーで少しアウトに流されたこともあって日比野選手にアドバンテージを2ptsとりかえされ、逆転負けを喫しました。

川畑選手の順位は6位。川畑選手は、「全然勝てるクルマだとは思うんですけどね。もうちょっと活気よく操ってやらないとダメかなぁというのはありますね」という手ごたえで第1戦を終えました。

なお同じTeam TOYO TIRES DRIFT – 1の藤野選手(180SX)は、1コーナーへのアプローチが決まらず単走決勝敗退。Team TOYO TIRES DRIFT – 2のポン選手(86)は追走トーナメント・ベスト16で畑中選手に敗れ14位に終わりました。

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まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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