川畑選手がGRスープラの素性のよさを証明。突出した戦闘力のポテンシャルを確認!(PR)

●第2戦は限界超えの走りに挑戦!?

第1戦の翌日には第2戦が行われました。前日からの雨は降りつづき、ウエット路面での競技となりました。スープラの仕上がりは悪くなく、大きなセッティング変更はせずに川畑選手は単走に臨みました。

単走決勝1本目。川畑選手は141.97km/hというトップレベルの最高速をマークしたものの、オーバースピードで1コーナーに入ってしまい、指定ゾーンを通過できず。S字コーナーの振り返しでは勢いあまってハーフスピンしてしまいます。これであとがない状況になりましたが、2本目の走行は車速も振りも控えめにしつつ、確実にポイントはとれる走りで96.56点を獲得。結果的には余裕で追走トーナメント進出を決めました。川畑選手は「昨日の単走はけっこう抑えてたので、もうちょっとスイッチ入れてやろうと思ってやりました。本当はあの1本目にやったチャレンジは2本目にとっておくべきだったんですけど、なんか行けるような気がしたので。まぁ結果オーライでよかったかなと」と語っています。

そして追走トーナメント・ベスト16。相手はソアラに乗るベテラン上野選手。1本目先行の川畑選手は上野選手を引き離しぎみにリードしましたが、2本目の後追い時には1コーナーでインカットしてしまい、S字コーナーでスピンを喫して敗北。12位に終わりました。

川畑選手は、「ドライでの追走時に出るクルマのクセみたいなものも把握してきれていなかったところがありました。クルマももう少し手直しする部分が見えたので、そこを手直ししつつドライビングのほうもちゃんと乗れるように、いろいろ頭使ってやっていきたいと思います」と次戦に向けての抱負を語っています。

なお、Team TOYO TIRES DRIFT – 1の藤野選手(180SX)は、1コーナーへのアプローチを修正しきれず、またしても単走決勝敗退という残念な結果に。Team TOYO TIRES DRIFT – 2のポン選手(86)は追走トーナメント・ベスト16を畑中選手のスピンで勝利しましたが、ベスト8で末永(直)選手と接戦の末に敗れて8位となりました。

シリーズ順位は川畑選手が8位、ポン選手が11位につけています。

GRスープラの結果だけを見ると、鳴り物入りのデビューやみんなの期待が大きすぎるゆえに、もう少し上位にいて欲しかった気もしますが、まったく新しい車両でのデビュー戦としては、きっちり戦えただけでもスゴいと言っていいのではないでしょうか。それは、川畑選手の経験やテクニック、そしてTeam TOYO TIRES DRIFT – 1の支えがあってこそ、デビュー戦とは思えないほど当然のように戦えたからだとも言えます。

D1GP2019第3戦と第4戦デュアルファイナルズは7月27、28日に十勝インターナショナルスピードウェイで開催です。

(文:まめ蔵/写真:D1GP)

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まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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