【クルマ塾】プリウスPHVは理想のドライブカー! 横田紀一郎氏の破天荒な西アフリカの旅とは?

■地図を標高で見るようになる

Y:そもそもなぜプリウスでいこうと思ったのですか? 以前にもプリウス(初代)で挑戦されてますよね?
K:勘ですね(笑)。ボクもクルマ好きでいろいろやってきたんですけど、プリウスが1997年にデビューしたときは足奮えましたもんね。「ハイブリッドカーってなんだべ?」って。
Y:でもその前からパリダカとかに参加されてましたよね。それがなぜプリウスに変わったんでしょう。
K:(パリダカなどからは)7年くらい遠ざかっていたんですが、プリウスがハイブリッドという形で目の前に現れた時、「これだ!」て確信したんですね。それからですね。

Y:その前にプリウスを運転したりしたことはあったんですか?
K:ないです。先輩が持ってたので借りて「これでサハラに行く」って言ったら、その先輩は「行ってこい」っていいました。もう亡くなってしまいましたが。それで5大陸。途中からは自分で買っていくようになりました。一番大事にしているのはPHVです。使い勝手がすごくいい。
Y:電気ももらえるし。

K:そうそう。いまはガソリン入れに行くのなんて1ヵ月に1回くらい。それでガソリン入れると走行可能距離って出るんですよ。僕のやつだと、荷物いっぱい積んでますから950kmくらい。950kmというと東京から山口県までいっちゃいますよね。すごいですよね。それとドライブが楽しくなるのは、地図を平面だけじゃなくて標高でみるようになるの。
Y:高低差大事ですもんね。上りだとバッテリー減るし。
K:上りは一気にすーって流しちゃわないと。アクセル踏んじゃうとガソリン使っちゃうし、みたいな。サハラもそうだったんですけど、下りの長いやつだと稼いじゃうんですよ。

Y:逆の上りの山脈みたいなとこは?
K:だめだったですねえ。16km/Lくらいになっちゃった。パワーモードにはしないでずっとエコモードで走ったんですけど。まあ平均燃費もあまりよくないんじゃないかな。26km/Lくらいですかね。それでもすごいんですけどね。1Lで26km走るってことは45Lガソリン積んでるわけだから、それだけでも1000kmくらい走っちゃうじゃないですか。電気使わないで。だからこのクルマ乗ったらわかります。いろんな意味で優れてますよね。驚くほど。

この記事の著者

角田伸幸 近影

角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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