マツダがまたやった! マイナーチェンジで他社ではやるハズないこと4選!!

・エンジンの中身だけ変えたロードスターRF

つい先日のマイナーチェンジで、ロードスターRFは排気量も変えず、エンジン内部の様々な部分を変えるというマイナーチェンジをやりました。理由は、「気持ちよく回るエンジンにしたかったから」だそうです。確かに、エンジンフィールはスポーツカーにとって一番大事な部分の一つではあるでしょう。しかし、見た目にまったくわからない「フィーリング」の変更をお客さんにわかってもらうのは至難の技。けれど、それこそがスポーツカーに与えるべきこと、という判断には男らしさを感じます。実際に乗り比べるとかなりの違いも感じますよ。

・リヤドアの鉄板の板厚を変えてしまったCX-3

高級車で「ドアの厚みが重厚感を感じる」ような表現もありますが、あれはドアユニット全体の厚み。CX-3はリヤドアの外板に使用する鋼板の厚さを0.5mm厚くするという誰にも気付かれないような変更をマイナーチェンジでやっちゃいました。重さにもいい影響がないその変更は「静粛性を高めるため」です。小さなプレミアムSUVを目指すCX-3にとって、遮音性は大きな課題ではあるハズです。生産部門との調整も大変だったというこの変更、その他の遮音材の追加などとも相まって、ドアを閉めた時の静粛感だけでも十分に効果は感じられました。

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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