マツダがまたやった! マイナーチェンジで他社ではやるハズないこと4選!!

・番外編:たった1年でホイールベースを変えてしまったコスモスポーツ

ここまでは、ZOOM−ZOOM、SKYACTIVなどを経ての最近の例でしたが、マツダって東洋工業のころからそんな体質だったのかも知れません。

皆さんご存知、世界初の量産型実用ロータリーエンジンを搭載して1967年に発売されたコスモスポーツですが、翌年の1968年のマイナーチェンジ(と言ってたかはわかりませんが)では、なんとホイールベースを延長するという大手術をやってのけていたのです! それも15cmもですよ〜!!

コスモスポーツ、1967年5月発売当時のサイドビュー
1968年7月MC後モデル。ドアとリヤタイヤの間が延びている

この理由を、当時を知る自動車ジャーナリストの山口京一さんにお聞きしたところ「おそらく、発売してからヨーロッパなどで走らせて、ハンドリングをロングツアラー向きにすべきと判断したんじゃないでしょうか。輸出も念頭にあったんでしょうね」とのこと。

その他にもエンジンは10Aから10Bへと変更、冷却開口部の拡大などなど、いくつもの大小改良を行っています。

すぐに性能や機能がアップしてしまって、いつ買っていいかわからないのが最近のマツダ車という意見もあるようですが、裏を返せばいつ買っても最高のものが手に入るのがマツダだ、とも言えるのではないでしょうか? と言ったら少し褒めすぎでしょうか!?

clicccar編集長 小林 和久

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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