AMG A45シリーズのオーナー向けサーキットドライブ体験会「AMG 45 Driving Club」に潜入してきました。会場は富士スピードウェイのショートサーキットコース、対象となるのは、A 45 / CLA 45 / CLA 45 Shooting Brake / GLA 45を持っていて、ほぼほぼサーキットは初めて、または数回の経験という人が対象です。
講師は、昨年、メルセデスAMG GT3でスーパーGT GT300クラスのシリーズチャンピオンに導いた片岡龍也選手と、同じく2位に導いた蒲生尚弥選手の両名。それほどの成績を出しているドライバーに運転を教えてもらうって、林先生に勉強を教えてもらうのと同じくらいかもしれません。
まずは、座学。サーキットを走るのに基本となるフラッグの意味や、コースの走り方などを教わります。
そして、外へ出て、スポーツの基本である準備運動から始まります。そして、運転の基本となるドライビングポジション、シート位置の設定方法を教わります。
私自身、いろんな安全運転講習などを体験していますから、そんなのは当然知ってますよ。安全運転もスポーツドライビングも基本は一緒ですからね……と思っていたんですが、片岡選手のお話で初めて聞いた部分がありました。
ステアリングを切った時にステアリング上部を握って肩がシートバックから離れない程度、肘が伸びきらないように、というのは同じなんですが、例えば左コーナーなら体は遠心力で右に持っていかれます。その時、右肩が右に寄せられた状態を想定してポジションを決める、というもの。つまり、静的なだけでなく、動的な状態を考慮して決めるというわけです。それと、ヘルメットをかぶるとヘッドレストが当たってしまうことがあるので、その場合背もたれを少し倒してもいい、などと、普段のゆっくりした運転とは違う部分がこんなところにもありました。
また、「CPA(緊急ブレーキ機能)はサーキットでも前走車に近付くと自動ブレーキがかかってしまうので、オフにしておくことがおすすめです」なども、こういったシーンでないと教えてくれることは少ないんではないでしょうか。
いよいよ、コースへ出ます。と言っても、いきなりサーキットラップを走るわけではなく、コース上に設けられたパイロンスラロームと、フルブレーキング体験を行います。どちらも講師がリアルタイムに今の走りはどうだったか、を教えてくれるので、非常に為になります。自分自身も速く走る講習はあまり受けたことがなかったことで、いろいろと学ぶことがありました。