【東京オートサロン2018】Legend of the BNR32「GReddy RX」の名はBNR34が継承【Play Back the OPTION Spin off】

サーキットでは、1993年6月号で間瀬サーキットにて、市販のTD05-16Gツインターボ仕様、1.6kg/cm2、620ps/1万rpmのパワー、パワーバンドは6000〜8000rpmという超クロスされたGREX6速MTで全コーナーをパワースライドで駆け、当時のコースレコード1分5秒76を記録! サーキットでの本来のGT-Rの姿を見せつけたのです。

そして! 1994年4月号、OPT名物の0-300km/hテスト(0スタートから300km/hに到達するまでのタイムを計測)では、当時開発中だったTD06L2-20Gツインターボ仕様で驚異の記録を残しました。ブースト圧2.0kg/cm2、840ps/1万1500rpmのパワーはすさまじく、コントロールするのは至難の業。GREX6速MTは3速でもタイヤのスキール音が止まらず、記録はそれまでのトップタイムを1.68秒縮める24.68秒。最高速はその後、330.275km/hを記録。谷田部のテストコースでは限界かと思われる速さだったのです。

その後、全国のサーキットを転戦して行われた「ザ・プロフェッショナル・タイム☆バウト!」では、ギャラリーが見守る中、テスト無しの一発勝負で好タイムを叩き出す姿は、今のサーキットアタックの原点を作ったとも言えるトライでした。

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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