M/Tの顔でありながらオンロードもいけるマルチユースタイヤ「オープンカントリーR/T」

トーヨータイヤが報道関係者に先行試乗を行った2種のクロスカントリー4WD用タイヤのうち、大注目となっているのがM/T用タイヤのような迫力あるデザインでありながら、高いオンロード性能を発揮するオープンカントリーR/Tです。

R/Tはオンロード性能を重視したタイヤなのですが、そのデザインはM/Tと見間違いそうなほどにゴツゴツしたデザインとなっています。サイドウォールにも凹凸のあるデザインが採用され、迫力は満点になっています。

クロスカントリー4WDのタイヤは乗用車のようなデザインよりもM/Tタイヤのようなゴツゴツしたデザインのほうが似合うということで、M/TのスタイリングでA/Tよりの性能を持つタイヤというコンセプトで開発されたのがオープンカントリーR/Tです。

試乗はまずランクル200で公道を走りました。見た目はM/TのオープンカントリーR/Tですが、舗装路での静粛性はかなり高くなっています。

若干、パターンノイズを発しますが、このトレッドデザインであることを考えればかなり高いレベルで静粛性を実現していると言えるでしょう。ペースを上げて走ることができるシチュエーションではなかったのですが、コーナリングの安定感も高く、オンロードタイヤとしての性能は十分に納得のいくものでした。

続いてフォードF150でモトクロス場を走ります。なかなか高いクロスカントリー性能を発揮してくれます。M/Tよりは全体的にグリップが低めですがコントロール性はR/Tのほうが高いイメージです。限界付近の挙動がつかみやすいイメージでした。ただ、試乗車がどちらもF-150だったのですが、M/Tを履いていたのはかなりパワフルなラプターです。テスト車両の性格の差も大きく影響していることでしょう。

(諸星陽一)

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https://clicccar.com/2018/01/29/554586/?post_date=20180128183556

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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