■RX-7(FD3S型)
1978年から続くRX-7。1985年にFC型へとフルモデルチェンジされたのですが、1991年には二度目のフルモデルチェンジが行なわれました。それが「FD」の愛称で親しまれるFD3S型「アンフィニRX-7」です。アンフィニとは、当時のマツダの販売チャンネルに由来するのですが、その後の販売チャンネルの見直しで「マツダ・RX-7」へと改名。エンブレムもお馴染みのマツダのロゴマークへと変更されました。搭載される13B型ロータリーエンジンにはシーケンシャルツインターボが組み合わされ、デビュー当時の性能は255psを達成し、パワーウェイトレシオは5kg/psを下回っていました。
その後もピュアスポーツをコンセプトに出力の向上などが図られましたが、スポーツカー需要の低下や環境対策を理由に2002年8月には生産を終了。とはいえ、その流線的なプロポーションは10年以上が経過した現在でも目を引くほど鮮烈な印象を与えます。
■RX-01
「アンフィニRX-7」が販売されていた1995年。東京モーターショーにて、マツダはロータリーエンジン搭載のスポーツカーのコンセプトモデルを展示しました。それが「RX-01」でした。RX-7よりも全長は200mmほど短く、ロータリーエンジンも小型化。より軽量で低重心なプロポーションでしたが、2+2のパッケージはRX-7よりも居住性に優れていたそうです。
■RX-8
コンセプトカーの「RX-01」で示したエンジンの小型化と居住性の向上。それを具現化したかのように登場したのが「RX-8」です。
エンジンは従来の13Bと型式は同じものの、ポートやハウジングを含めてほとんどを刷新。さらにターボを廃した結果、9000rpmまで爽快に回り、ロータリーエンジンの旨味が磨きあげられました。「RX-8」の特徴は、やはりそのパッケージング。大人4人が乗れる空間はもちろん、乗降性にも配慮。フツ―は後席用ドアを設けるところですが、重量増加を最小限に抑えるために観音開きのフリースタイルドアを採用。家族がいても我慢しないスポーツカーとして稀有な存在でした。