恒例・清水和夫組のメディア対抗ロードスター耐久レースは予選12位→結果6位入賞。でも「来年は倍返しだ!」【頑固一徹和・番外編】

■コロナ禍で無観客&4時間→2時間半耐久に短縮でも、レースができたことに感謝!

●令和時代のタイムの出し方とは?

頑固一徹ロードスター
スタートドライバーはボス・清水和夫いきます!

1989年にロードスターが発売されてから(ほぼ)毎年行われている「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」。このレースは筑波サーキット2000をステージに、自動車メディアがチームを組みマツダ・ロードスターのワンメイクで耐久レースを行う、という我々メディアの夏祭り。今年2020年で第31回目を迎えました。

頑固一徹ロードスター
台風接近で天候が危ぶまれましたが、青空!

昨年2019年は第30回という節目の大会でもあったため、ルーキーレーシング・トヨタイムスでMORIZO選手(言わずと知れたトヨタ大社長様)も親子で参加され大々的に行われましたが、今年2020年は新型コロナウイルスの影響から無観客で、しかも4時間→2時間半に短縮されてのセミ耐久レース。

サーキット入場時から徹底した消毒・体調管理が行われ、ドライバーズミーティングもオンラインで。もちろん、サーキット内はマスク装着が徹底されていました。

コクピット
足まわり以外はノーマルのロードスター。コクピットもノーマルです。

そんなコロナ禍でも「開催してくれたマツダ、運営スタッフの皆様には感謝しかない!」と、国際モータージャーナリストの頑固一徹・SYEロードスター組長・清水和夫さん。今回は『マツダ100周年』という記念大会でもあります。「用意してくれたステージでコロナのウップンも晴らす!」(清水)

ロードスターのエンジン
1.5Lエンジンもド・ノーマルです。

●セッカチ頑固オヤジ・清水和夫、頭脳派・石井昌通、最強牝馬・佐藤久実で戦う頑固一徹チーム

頑固一徹ドライバー
左から、セッカチ頑固オヤジ・清水和夫、頭脳派・石井昌通、最強牝馬・佐藤久実の3名で戦います。

さて、昨年は4名体制で挑んだ清水和夫さん率いる頑固一徹チームですが、今年は2時間半と短縮されたため、3名のドライバーで戦います。使えるガソリンは無給油の満タン40Lのみで、3回以上のドライバー交代(1人の走行時間は自由)がレギュレーションで決められています。

【第31回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース(※2時間半)】
2020年9月5日(土)
メディア名:Start Your Engines
車名:#55  SYEロードスター
チーム名:頑固一徹レーシング
ドライバー:清水 和夫/石井 昌通/佐藤 久実
監督:佐藤 裕一
ピットスタッフ:プローバ

頑固一徹チーム
リヤバンパーに貼った『頑固一徹』ステッカーは「抜くな!」と読みます。

頑固一徹ロードスターの予選アタッカーは、最強牝馬(←清水談)佐藤久実さん。久実さんといえば、N1耐久レースやGT選手権、またニュルブルクリンク24時間ではGAZOOレーシング86でクラス優勝もしています。メディア対抗ロードスターレースにも他チームで何度も参戦。

「でも超久しぶりのレース」(佐藤)とはいえ、練習走行では1分12秒前半を連発していました。が、「クリアラップが取れず」(佐藤)でちょっと悔しい予選12位。

スタート前
スタートドライバーはチームのボス(編集長とか)と決められています。頑固一徹チームはもちろん、清水和夫さん。スタート10分ほど前にパラパラ…と雨が降りましたが、すぐに止んでくれたために路面はドライのまま。

エントリーは全18台、予選1位はREV SPEED号。2位はclicccarでもお馴染み、Racing YouTubeR・大井貴之さんのENGINE号です。

「今回の予選上位のドライバーや、ここ最近優勝しているチームって、運転方法が昭和オヤジとは全く違うんだよね。

コーナーでは早めに高いギヤに入れ、入り口手前でガン!とブレーキをかけずに『ナマして』コーナーに入り、ハンドルを多めに切りフロントタイヤでアンダーにして速度を落とす。最終コーナーなんかノンブレーキ。そういうドライビングをしているんだよね。

だから、レース後に左フロントタイヤを見てみるとズルズルになってる。ロードスターでの筑波特有の走り方があるんだよ。

もうね、7回もアクセルペダル折るよーな、40年以上アクセル全開な人生を歩んできた昭和オヤジのドラテクは通用しない」(清水)。

大井貴之さんのENGINE号
大井貴之さんのENGINE号は予選トップを狙っていましたが、最後の最後でREV SPEED号に奪われ…。しかもハンデ90秒でも決勝5位はさすが!

特に予選1位のREV SPEEDアタッカーのドライビングスタイルは、清水さんの目には独特に映るそう。

「2021年に向けて車載ビデオで研究したいね」(清水)。

生LIVEにゲスト出演
生LIVEに『レジェンドドライバー』としてゲスト出演した清水和夫さん。「なんだよ、津々見さんの領域に入ったのかオレ?」(清水)

●清水→佐藤→石井→佐藤と繋いだ2時間半で6位入賞!

16時スタートでゴールは18時半。その間、清水→佐藤→石井→佐藤とドライバーを繋いだ頑固一徹ロードスター。前年の順位に応じてハンデのピットストップ(頑固一徹号は60秒。ちなみに大井貴之さんのENGINE号は90秒)を1stドライバーの清水さんが消化し(1stドライバーかつ開始30分以内にハンデ消化…とレギュレーションで決められている)、終始ノントラブルで周回を重ねる頑固一徹号。

結果、頭脳派・石井さん計算による燃費もまったく問題なく(多分、だいぶ余裕があった模様)7位でゴール…からの、上位1台がピットに戻れなかったため繰り上がって6位入賞という正式結果になりました。

頑固一徹チーム
ラストスティントは佐藤久実さん。危なげなく無事にゴール!

「とにかく2021年に向けて、令和のドライビングスタイル研究が必要だね。6位入賞なんかに甘んじちゃいけない。倍返しだ!!」(清水)

2時間半の熱きレース模様はSYE動画、そして当日生配信されたLIVE動画アーカイブでもチェックしてくださいね!

6位入賞
表彰台に上れました!
決勝結果
決勝結果。激しい戦いでした。
頑固一徹ロードスター
富士スピードウェイではスーパー耐久24時間が行われていますが、私たちは筑波の2時間半に全てをかけました!

(文・画像:永光 やすの/画像:MAZDA/動画:StartYourEnginesX・MAZDA)

【関連リンク】

StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX

株式会社 プローバ
http://www.prova.co.jp/

【関連動画】

MAZDAオフィシャルweb・メディア対抗ロードスター4時間耐久レース
https://youtu.be/mfEK_GYBqwU

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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