東京モーターショー2017で「RX」のコンセプトカーを出さなかったマツダ。ロータリーエンジン搭載の新型は登場しないのか?

■RX-2

「RX-1」ではなく、「RX-2」からスタートというのはさておき。1970年に登場した初代「カペラ」がRX-2となります。搭載される12Aロータリーエンジンは120ps/16.0kgmを発揮し、最高速度は190km/hと当時の日本車としては異例の性能を有していたとのこと。そのほかにも1.6Lのレシプロエンジンを搭載するモデルも用意されていました。

 

■RX-3

熱帯の草原地帯で有名な「サバンナ」を由来にもち、1971年に発売された「マツダ・サバンナ」の輸出名が「RX-3」でした。デビュー当初はセダンとクーペをラインナップしていましたが、1972年1月にはスポーツワゴン、そして同年9月には日本GP優勝車の市販版として「サバンナGT」を発売。なかでも「サバンナGT」のロータリーエンジンは105psを発揮する10A型ではなく、120psを出す12A型が搭載されたほか、足回りも強化されており、当時圧倒的な強さを誇っていた「スカイラインGT-R」の連勝記録を止めたほどの実力派でした。

 

■RX-4

「RX-4」の名前で販売されていたのが二代目そして三代目「ルーチェ」です。アメリカンテイストが漂うルックスで登場し、搭載されるエンジンはもちろんロータリー。ただ、低回転域のトルクの細さと振動の大きさが目立つロータリーエンジンのネガを消すべく、トルクグライドと呼ぶ流体クラッチを採用。5速MTにはフツ―のAT車でパーキングにあたる「P」が設けられていたそうです。1977年には3代目へとフルモデルチェンジ。1979年には当時の排ガス規制に適合した13B型ロータリーエンジンへと換装され、1988年3月まで販売されたそうです。

 

■RX-5

1967年に世界初の実用量産ロータリーエンジンを搭載し話題を呼んだ2シータークーペ「コスモスポーツ」。その製造終了から約3年を経た1975年にデビューした二代目「コスモ」がRX-5となります。シャープな造形の「コスモスポーツ」とは打って変わって、ダイナミック感あふれる迫力のルックスは北米市場からの要求を汲んでのもの。インテリアの仕立てや充実の装備を備えていたことから、発売直後から日本でも人気があったと聞きます。搭載されるロータリーエンジンには13B型(135ps)と12A(125ps)の2種類がラインナップされていました。

 

■RX-7

お次は「RX-6」と言いたいところですが、実はRXシリーズには欠番があります。それが「RX-6」です。正確な理由は明かされていませんが……。というわけで、お次は「RX-7」です。1978年にRX-3こと「サバンナ」の後継モデルとして登場したのが「サバンナRX-7」です。デビュー当初、ロータリーエンジンは自然吸気のみでしたが、1983年のマイナーチェンジでロータリーターボエンジンを搭載。約1000kgの軽量ボディと相まった爽快な走りから、メイド・イン・ジャパンのスーパーカーとして話題となりました。

そんな「RX-7」は1985年に初のフルモデルチェンジを実施。「FC」の通称で呼ばれるFC3S型となりました。