トヨタが50年以上に渡るオーストラリアでの生産を終了。現地貢献のため財団を設立

TMCAの安田会長が式典の場で生産終了後も継続的に豪州地域に貢献するための豪州トヨタ財団設立を発表。

「オーストラリアの若者に、更なる勉学やキャリアを続ける機会を提供し、若者の夢を応援していきたい」と述べ、経済的困難を抱える学生への奨学金支給や、教育環境に恵まれない学校への支援などを行う予定で、約28億円の基金をベースに将来を担う人材を育成するための支援を行っていくそうです。

今後、TMCAは2018年からシドニーにある販売・マーケティング機能をメルボルン本社に集約し、輸入販売会社として新たなスタートを切ることになるそうで、これにより製造部門を中心に人員を削減、従業員数は現在の約3分の1となる1,300人規模に縮小することに。

アルトナ工場については、モノづくりで得た改善などのノウハウを今後の人材育成や商品・サービス向上に活かすべく、教育機能や商品開発機能を有する施設として活用していくとのこと。

なお、トヨタが豪州での生産を終えたことで、同国で自動車を生産するメーカーは存在しなくなるそうです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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