トヨタ「アクア」が今春フルモデルチェンジ! デビュー後10年のロングセラーモデル

■根強い人気のコンパクト・ハイブリッドカー

トヨタ「アクア」米国仕様のエクステリア

トヨタ自動車が次期86カローラクロスと共に年内に国内発表を予定している次期「アクア(AQUA)」。

同車は2011年12月に低燃費や静粛性に優れるコンパクトHVとしてデビュー後、2016年2月にトヨタの車種で歴代最速の国内累計販売台数100万台を達成。

その後、丸6年が経過した2017年においても13.2万台(1.1万台/月)を販売。さらに2018年に12.6万台(1万台/月)、2019年に10.4万台(8,700台/月)を販売するなど、根強い人気を維持しています。

トヨタ「アクア」のエクステリア

しかしながら、そんなアクアも昨年2月には新型ヤリスのHVモデル(199.8万円~)が登場したことで同車と競合関係となり、同年6月にはパノラミックビューモニターを追加した特別仕様車を設定。

さらに8月に一部改良(インテリジェントクリアランスソナー標準装備、新色2色追加他)が加えられましたが、直近の販売は従来比で半減となる4,000台/月前後で推移している状況。

●今春フルモデルチェンジ! 上級シフトして4WDも設定

トヨタではこうした状況を踏まえ、デビューから10年目に当たる今春を目処に、アクアのフルモデルチェンジに踏み切る模様。各種情報によると、次期モデルではヤリスHVとの競合を避けるべく、サイズ&クオリティアップにより、同車を上級シフトさせるようです。

トヨタ「プリウス C コンセプト」

エクステリアは現行モデルのイメージを残しつつ、よりスポーティーさを強調。居住空間の拡大を目的に後席の頭上スペースに余裕を持たせるため、全高を1,500mm(+45mm)程度にアップすると共に、ホイールベースを約50mm拡大。カーゴスペースの拡大により、ファミリーユースに適したパッケージングとする模様。

現行のニッケル水素に代わり、リチウムイオンバッテリーを採用。燃費についても現行モデルの29.8km/L(WLTCモード)から36.0km/L(同)レベルへと大きく向上する模様。駆動方式は現行のFFに加え、電気式4WDシステム「E-Four」が追加されるようで、安全面では最新の「トヨタセーフティセンス」が標準装備される模様。

ヤリス用「GA-B」プラットフォーム

現行ヤリスと同様にTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)の採用により、コンパクトながらも高剛性の安定した走りを実現。「GA-B」プラットフォームをベースに1.5Lの直3ダイナミックフォースエンジン(91ps/12.2kgm)+モーター(80ps/14.4kgm)を搭載、システム出力116psを発生。

気になる車両価格は車体の大型化などに伴い、200万円台前半に設定されるとみられ、一層のスタイリッシュさと実用的な居住スペースを両立させた10年ぶりの新型登場に期待が高まります。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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