トヨタが50年以上に渡るオーストラリアでの生産を終了。現地貢献のため財団を設立

オーストラリアでは豪ドル高などで現地生産車が輸入車との厳しい競争を強いられており、米GM系のホールデンが10月で生産を終了する見込み。

そうしたなか、現地法人「TMCA」(トヨタ・モーター・コーポレーション・オーストラリア)を設立後、コロナやクラウンに始まり、カローラ、アバロン、カムリなど、50年以上に渡って、延べ345万台以上を生産してきたトヨタ自動車も10月3日、メルボルンの現地法人アルトナ工場における車両生産を終了しました。

豪州の自動車市場は規模縮小が見込まれており、同社は人件費の高さなどから「事業継続が困難」と判断。

2014年2月に現地生産からの撤退を発表しており、今回同工場で行われた生産終了式典では、従業員や元従業員、仕入先、販売店、トヨタ関係者など約3,000名が出席するなか、TMCAのデイブ・バトナー社長がこれまでの労をねぎらうと共に、感謝の気持ちを語ったそうです。

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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