【新車】「EVから普通のクルマ」になっているか? 新型リーフの車内の広さ、荷室の使い勝手をチェック!

身長171cmの私が座ってみると、前後席ともにシートサイズに不足はなく、座面の厚みも確保されていますから航続可能距離の延長によりロングドライブする機会が増えても疲れにくそうです。

全高が10mm下げられていますが、前席の頭上空間は先代同等とのこと。また、ダッシュボードの高さを抑えたことで前方視界も広げられています。

後席は、全長が35mm延びているものの、ホイールベースが同値ということもあってか膝まわりの余裕は先代と変わっていない印象で、ヘッドクリアランスもほとんど同じレベルかなと思わせます。

また、床下にリチウムイオンバッテリーを搭載するため、シートの座面高に対して床が高く感じる上げ底感も多少抱かせます。本来は全高を1550mmギリギリまで高め、床面から座面までの高さを確保し、大人でもより座りやすいパッケージが理想なのかもしれません。そうすれば前席下への足入れ性が良くなりそう。

居住性をまとめると、Cセグメントとして考えると、後席フロアの上げ底感、膝まわりの広さ、前席下への足入れ性などの面からやや狭いかな、というのが正直な印象です。

一方、荷室はパッ見だけでも明らかに広く感じます。実際に荷室容量は先代の370Lから435Lに拡大。荷室左右の張り出しを抑えたことで、荷室幅(有効フロア幅)は700mmから1009mmまで拡幅されています。

これらにより、先代では積めなかったゴルフバッグが2つ積載できるようになり、817×549×283mmのスーツケースが1つから2つ、680×480×325mmのスーツケースが2つから3つまで積めるようになっています。そのほか、ディーラーオプションのトノカバーの形状を改善することで脱着しやすくなったそうです。

「EVから普通のクルマへ」を掲げている新型リーフ。積載性を中心に実用面を磨いたことで、より使いやすくなった点があるのは間違いなさそうです。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、日産自動車)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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