「対向車線衝突回避支援機能」などを搭載。ボルボV90、XC90が安全装備をさらに強化

2019年以降、電動化車両に移行すると表明して話題を集めているボルボ。環境だけでなく、安全もボルボの重要なキーワードになっているのはご存じのとおりです。さらに、ボルボは、2020年までに新型車での交通事故による死亡者や重傷者をゼロにするという「ビジョン2020」を掲げています。

2017年7月14日、最新世代であるボルボ90シリーズが一部改良を受けました。ボルボが誇る先進安全、運転支援機能である「IntelliSafe(インテリセーフ)」に、2つの新機能が追加されています。

まず、「オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)」は、対向車の接近時に、走行車線から反対車線へ意図しないはみ出しを検知すると、ステアリングを自動で操作する機能。自車を対向車線から走行車線に戻すよう支援するもので、60-140km/h の速度域において作動します。

もう1つの「ステアリングアシスト付BLIS(後車衝突回避支援機能付)」は、「BLIS(ブラインドスポット・インフォメーションシステム)」の進化版。

他の車両が自車の死角に入っている際や、隣車線の車両が後方から急接近している場合に、存在に気づかずに車線から逸脱した場合、もしくはウインカーを使って車線変更しようとして衝突の危険性が高まった際に、ステアリングを自動で操作し、車両を車線内に戻すよう支援。このシステムは60-140km/hの速度域において作動します。


上記2つの装備を追加することで、90シリーズ全てにおいて16種類以上の「IntelliSafe(インテリセーフ)」が標準装備されることになります。全モデルにこれらの機能向上を反映し、新価格が反映されます。V90は669万〜929万円、V90クロスカントリーが699万〜829万円、XC90が779万〜1299万円です。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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