創立80周年のトヨタ、組織を大変革する背景にある「危機意識」とは?

新体制への移行に際し、豊田章男社長は「組織改正はソリューション(解決策)ではなく、オポチュニティ(変革の機会)」と説明しています。

その後も、1年間取組んだ中で新たに出てきた課題を踏まえ、2016年12月に社内ベンチャー「EV事業企画室」、2017年1月にトヨタとダイハツによる「新興国小型車カンパニー」、さらに4月には「GAZOOレーシングカンパニー」を発足させるなど、「仕事の進め方変革」を続けています。

その背景には会社の規模拡大に伴い顕在化してきた2つの大きな課題を解決しなければ、持続的成長は無いという危機意識があるそうです。

その課題とは、「現地現物」で「即断・即決・即実行」できるリーダーを数多く育成していかなければならないこと、そして機能間の調整に費やす時間をさらに削減する必要があること。

豊田社長は、「年間の生産/販売が600万台の時代と1,000万台の現在では仕事の進め方を変える必要があると感じている」「トヨタは組織の機能の強さで成長してきたが、機能間の調整が増える中で、意思決定の実行やスピードが遅くなっている」とコメントしています。

1937年の創立から80周年を迎えたトヨタ自動車は、今後もこうした組織変更を機に、クルマに例えて言うなら「大型車ながらもコンパクトカー並みの機敏な運動性能を身に付ける」ための変革が続くことになりそうです。

Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車)

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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