■優れたボディ&シャッシーによる爽快な下りのドライブに、”なるほど”
上りで感じた不思議を抱えながら、今度はノーマルモードのままで下りに突入しました。正直なところ重心の高いSUVなので、ターンパイクの下りは苦手だろうと思っていたのですが、良い意味で予想を裏切られました。
先を行く国産SUVが大きく左右にロールするのを尻目に、新型C-HRは急な下りコーナーを、抜群の操縦性と安定感を発揮して駆け下りていきます。それはSUVらしからぬ爽快なドライビングで、ドイツのニュルで鍛えたというボディ&シャッシーがもたらす性能に「なるほど」と納得した次第。
ドイツ車が逞しくて強靭な「太マッチョ」だとすれば、新型C-HRはバランスの良い筋力と運動神経に優れた「細マッチョ」という印象を受けました。
ちなみに下りでは、駆動バッテリーの電力回生も気になるところ。ノーマルモードでは回生ブレーキは弱めで、コーナーの度に油圧のフットブレーキを効かせる格好になります。それでも下り終わる頃には、駆動バッテリーがほぼ充電できました。