── ではフロントから具体的に伺います。ランプとグリルは「キーンルック」として、たとえば欧州で販売されるオーリスやアベンシスに合わせたものですか? あるいはC-HR独自の造形でしょうか?
「私たちは、TNGAプラットフォームを得て、よりワイドで安定感あるパッケージをベースに、より立体的に強調した造形を目指し「キーンルック」を進化させています。キーンルックはトヨタ車の中でも、欧州を初めとしたグローバル市場に展開している車種を中心に採用しているフロントフェイスのアイデンティティ表現です。表情の与える印象(知的・明晰さ)と基本的な表現手法に一貫性がありますが、個々の車両のコンセプトや造形の特徴を活かし、多様性も持たせた表現をしています」
── では、C-HRの独自のキーンルックはどのようなところですか?
「具体的には、トヨタマークから翼形状にサイドまで回りこむ薄く力強いヘッドランプのアッパー部分と、車両の特徴でもある巨大なフレアを活かし、よりコーナーアーキテクチャーを強調することで、力強くスタンスのよい構えを表現した「アンダープライオリティ」との組み合わせにより、鋭く力強いキーンルックを表現しました」