2017年4月からの「新エコカー減税」とは?

現行のエコカー減税は3月31日までで、4月1日からは先述したとおり、減税率が減るものの、「2017年度税制改正大綱」では2年間は延長するとしています。

車種によっては、減税率が半分以上減るケースもあり、この3月に登録が間に合うように急いでいる人もいるでしょう。車種やグレード、ボディカラーによっては現在(3月上旬時点)で間に合うモデルもあるでしょうし、人気車でもナンバーが付いていない展示車など即納車が可能なケースもあるかもしれません。

ガソリン車を中心に減税率が下がる可能性が高く、ハイブリッドでも減税率が低くなる車種も出てきそうです。2017年3月現在のエコカー減税は「2015年度燃費基準(+20%達成車、+15%達成車、+5%達成車)」、「2020年度燃費基準(+10%達成車、達成車)」の2つの基準により優遇内容(自動車取得税、重量税、自動車税(軽自動車税)、つまり減税率が決まってきます。

4月以降は減税率が引き上げられ(厳しくなり)、先述したように減税率が低くなる、もしくは減税対象車でなくなるケースも出てきます。エコカー減税は同じ車種でもパワートレーンや駆動方式、装備などグレードによって差がある場合もありますから、狙っている車種があれば3月までの減税率と4月からの減税率をディーラーで算出してもらうのが手っ取り早いです。

 

EV、FCV、PHVなどの次世代エコカー、HVでも現行プリウスなど「2020年度燃費基準」を大きくクリアしているモデルは減税率が維持されます。一方で3月と4月では数万円の差が出てくる車種もありますが、慌てて希望ではない仕様を買うのは避けたいところ。あくまで商談(登録)のタイミングで間に合うのであれば3月中に登録した方が得です。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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