新型スズキ・ワゴンRが3つの顔をもつワケとは?

クルマ選びにおける世界共通のテーマといえば『維持費は安いほど良い』でしょう。たとえ実用性が物凄く高くても、税金やガソリン代が高くさらに故障も多ければ、まったく見向きもされません。

多くの国では実用性と維持費の安さを5ドアハッチバックというカタチに落とし込んでいますが、ここ日本では『軽自動車』なるものが独自の発展を遂げました。

そんな軽自動車も現在のブームは「ダイハツ・タント」や「ホンダ・N-BOX」「スズキ・スペーシア」のようにボディの全高を1700mm以上に高めて室内空間を稼ぐモデル(通称:スーパーハイト系)。しかし、それらの誕生も93年登場の初代「スズキ・ワゴンR」がなかったら、ひょっとしたら……

初代「ワゴンR」は限られたサイズのなかで徹底的なパッケージングが追求された1台であり、1600mm上回る全高で室内空間を拡大したほか、リヤコンビランプをリヤバンパーに組み込むほど下げて積載性を高めるなどの工夫が凝らされており、小さなボディでも実用性は高められることを証明しました。

以降、「ワゴンR」はその美点を磨きつつ、ライバルを出し抜く新機能を備えることで進化を遂げ、2016年12月には通算6代目となる新型がデビューしました。