圧縮比13で最大熱効率40%、トヨタの新型2.5リッターエンジンは何がポイントなのか?

トヨタの次世代技術群といえる「TNGA(トヨタニュージェネレーションアーキテクチャ)」に基づいた新世代エンジン『ダイナミックフォースエンジン』が発表されています。

ロングストローク化、バルブ挟角拡大といったプロフィールを持つ新世代エンジンは、高速燃焼技術によりターゲット性能を実現しているのが技術的なキーポイント。

その最大熱効率はコンベンショナルで40%、ハイブリッド用で41%と大量生産エンジンとしては驚異的な性能となっています。

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高速燃焼に必要なのは、流量の確保と強いタンブル流です。

タンブル流というのは、吸気行程においてシリンダー内に発生する縦渦のことで、そこにトヨタとしては初採用となるマルチホール直噴インジェクターを利用して燃料をうまく混ぜ合わせているのも、高速燃焼のポイントということです。

なお、エンジン始動時など直噴インジェクターが苦手な領域をカバーするためにポート噴射も併用したD-4Sシステムとなっています。

エンジンのロスを減らすためには、世界初となる連続可変容量オイルポンプを採用。トロコイド式ポンプのアウターローターを偏芯させることで、オイルの吐出量を変化させ、必要に応じてエンジンの負荷を軽減するということです。

この新型2.5リッターエンジン、新開発の8速ATと組み合わせられるコンベンショナル仕様と、2モーターシステムを使うハイブリッド仕様があり、それぞれ要求性能に応じて異なるスペックとなっています。

この記事の著者

山本晋也

山本晋也 近影
日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。