新型プリウスのインテリアデザインに隠された秘密とは?

車両をサイドから眺めてみると、ドアミラーの取り付け構造が変更されていることが判ります。

TOYOTA_PRIUS

現行モデルではミラーがドアパネルに装着されていますが、新型では小窓下の台座に移動しており、且つ、ミラー本体の位置がやや高くなっているように見えます。

TOYOTA_PRIUS_2016

TOYOTA_PRIUS_2016

ではなぜ、こうなっているのでしょうか?

その答えは前述のドアトリム意匠に隠されているようです。

ドアベルトライン(窓枠下辺)前端が前下がりになっているため、ボンネットフード後端部の高さで決まるインパネ上面から後方へスロープを流すにあたり、下画像の四角で囲った部分、つまりドアトリム上部の立壁がガラス越しに丸見えになってしまいます。

TOYOTA_PRIUS_2016

そこでこの部分に目隠しが必要になり、ミラーの取付け構造を変更、台座を設けることで意匠を成立させたものと推測され、相対的にミラー位置が高く見えるという訳です。

こんなところにも新たなチャレンジが織り込まれていました。

次回は初代から4代目に至るプリウスの変遷に触れてみたいと思います。

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 (Avanti Yasunori) 

 

【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/2015/09/11/326413/

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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