マツダ・ロードスター、25年の「成長」と「ダイエット」の歴史

■初代・NAロードスター(1989年・標準車)

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全長×全幅×全高:3970×1675×1235mm
ホイールベース:2265mm
車両重量:940kg
パワーウェイトレシオ:7.8kg/ps

■軽量化策

・アルミ製ボンネット
・高張力鋼板採用(ボディ重量の16%)
・前後バンパー構造物を軽量化
・アルミ製ラジエーター
・軽量バッテリー(トランクルーム配置)
・軽量フライホイール
・ステンレス製エキゾーストマニホールド
・アルミ製カムカバー
・アルミ製デフケース
・鍛造ハブキャリア ほか

予算をふんだんに使うことなど許されなかった初代NAの開発。

エンジンやデフは当時のファミリアから、MTはルーチェから、ATはボンゴから、ルームランプはルーチェから、灰皿はボンゴトラック(RX-7)から、サイドブレーキのカバーはRX-7からと、細かい部分まで他車種からの流用パーツのオンパレード。

“冷蔵庫にあるもの”で上手に調理する、やりくり上手な奥様のようでした。エンジニアの熱意こそが調味料。ありあわせの材料でも、その組み合わせだけで美味しい料理になったのです。