2010年4月に量産EV「i-MiEV」で先陣を切った三菱自動車は昨年1月に「アウトランダーPHEV」を導入。
日産も2010年12月発売のEV「リーフ」に続き、今年10月に大型EV「e‐NV200ワゴン」の発売を予定しています。
またトヨタ、ホンダ、日産、三菱自の4社合同による「日本充電サービス」が今月中に発足予定で、EVやPHV向けの充電器設置拡充が期待されています。
そうした中、欧州勢もBMWが今年4月に「i3」の日本導入を発表。
VWも年内に「e-up!」の導入を予定しています。
さらには三菱自動車が東京モーターショー2013に出展したコンセプトモデル「XR-PHEV」を更に進化させた エボリューションモデルをゲーム機PS3「GT(グランツーリスモ)6」上で発表。
一方、お隣の韓国に目を向けると「KIA」が今年2月のシカゴモーターショー2014で初公開したコンパクト・トールワゴン「ソウルEV」の量産を6月12日にスタート。
今後、欧米市場への投入を予定しているようです。
またEV、PHVの航続距離を左右する駆動用2次バッテリーについても韓国大手3社の動きが活発化しています。
まず最大手「LG化学」がルノーやGMとの提携を相次いで発表、既にフォードやボルボにもバッテリーを供給しており、供給量で世界1位の規模となる見込み。
同社によると、2016年頃にEV市場が本格的な幕開けを迎えるとしており、5月21日には仏ルノー・グループと共同で航続距離の長い次世代EVの開発に乗り出すと発表。
またBMW「i3」にバッテリーを供給している「サムスンSDI」は昨年末にバッテリー生産ライン大幅増設、「来年には自動車バッテリー部門での売上げを1兆ウォン(約995億円)にまで引き上げる」と意気込んでいます。
さらに「SKイノベーション」は3社の中で中国市場に初進出。
需要の先取りを目指して今年末までに1万台のEVに供給できるバッテリー工場を建設予定で、中国向けEV用バッテリーメーカーとして1位を目指す考えと言います。
このように欧米自動車メーカーと韓国バッテリーメーカーが結束を固めており、これまで航続距離や車両価格の観点から足踏みが続いていたEVの販売にも世界的に弾みが付きそうな状況となりつつあるようです。
そもそもEVは航続距離などの課題を抜きにすれば走行時の静粛性が高く、発進と同時に最大トルクが発生、段付き感の無い強力な加速が得られることや床面へのバッテリー搭載で低重心化、その走行時のどっしりした安定感は小型車でも高級車並み。
バッテリー容量増大や量産効果によるプライスダウンにも期待が持てそうです。
■KIA SOUL EV Webサイト
http://www.kia.com/worldwide/vehicles/soulev/product.aspx
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