トヨタのハイブリッドスポーツはヴィッツと判明!

トヨタが、WECのレーシングマシンであるTS030の技術を利用して生み出すというハイブリッドレーシング・コンセプトモデルをフランクフルトショーに出展すること、その最高出力が400馬力で既存モデルをベースにしていることを発表していますが、ついにベースモデルが何になるかが明らかとなりました。

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ベースに選ばれたのはヤリス(日本名:ヴィッツ)。日本でも3ドアボディにターボエンジンを搭載したヴィッツGRMNターボが200台限定で販売されるとアナウンスされ、あらためて注目を集めているコンパクトハッチですが、この「ハイブリッドレーシング」のベースモデルにも、ヤリスの3ドアが選ばれています。

製作はTMG(Toyota Motorsport GmbH)が担当。WRCやWTCCに使われる1.6リッターターボのGRE(グローバルレーシングエンジン)と前後にモーターを配した電気4WDを組み合わせることにより、400馬力を発揮するよう。また、蓄電装置には、TS030譲りのスーパーキャパシタが採用されているとも発表されています。

EVレーサーの開発にも力を入れているTMGだけに、その仕上がりが気になるところ。また、THSとは異なる2モーターハイブリッドとなっている可能性も考えられ、新しいトヨタ・ハイブリッドシステムの先行公開としても見逃せないコンセプトカーとなりそうです。

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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