寿命を全うしたトヨタ「プリウス」の電源装置が水力発電システムとして蘇る!

秋田市の東北小水力発電㈱が豊田通商と組み、トヨタ自動車のハイブリッド「プリウス」の電源装置を再利用した、低コストで高効率な小水力発電システムを開発したと発表しました。

同車のHVユニットを再利用しており、制御コントローラーやモーターなどを活用するもので、開発品は出力10KWで一般家庭20~23世帯の電力消費を賄えるそうです。

直列/並列に配置することで出力を50KW未満まで増やすことも可能で、農業用水路や上下水道施設に売り込む考えのようです。

東北小水力と豊田通商では、HVユニットの耐久性や水車の低コスト化について早稲田大学と共同研究しており、価格は従来の1/2~1/3の600万円程度を目指しているそうです。

日経新聞によると、東北小水力では「これまで採算性が見込めず、諦めていた国内外の適地が新しい市場として創出される」と期待しているそうで、豊田通商においても「寿命を終えたプリウスの部品が小水力の発電機として蘇るため、資源循環として期待できる」としています。

両社では350台/年の販売を目標に、今後1年以内の発売を目指しているそうです。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

【関連リンク】

東北小水力発電㈱
http://www.tohoku-hydropower.jp/

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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