梅雨時に気をつけたい『ハイドロプレーニング現象』予防法5つ !

気象庁の予報によると、今年の梅雨入りは例年よりも約10日ほど早まっているようで、東海地方以西では5月28日以前に早くも梅雨入りを迎えました。 

梅雨が明ける7月中旬までの間、毎年蒸し暑い雨模様に悩まされることになる訳ですが、気をつけたいのが雨の日の運転。 

トヨタ交通安全センター「モビリタ」
トヨタ交通安全センター「モビリタ」

道路表面の摩擦係数が雨によって低下する事で、スリップし易い状況になっており、「ハイドロプレーニング現象」を引き起こし易くなる為、注意が必要です。 

これは雨水が張った路面上をある程度のスピードで走行する際、タイヤが水の上に乗り上げてしまい、スキーのように滑走してブレーキもハンドルも全く効かず操縦不能となる現象。 

実際に「ハイドロプレーニング現象」が起きた際は次のようなイメージとなります。
(トヨタ 交通安全センター モビリタ動画より) 

この「ハイドロプレーニング現象」を自身で体験された方はよくご存知だと思いますが、条件が揃うと意外に簡単に発生する現象なので油断大敵です。 

この現象が一旦、発生してしまうと、ドライバーの技量だけではどうにもならない事がよく判ると思います。特に高速道路上で発生した場合は非常に危険な状態に。

ストレート路以外でも、例えば雨天時にカーブしたトンネル内から出た直後などで、路面の摩擦係数が急変した場合にも発生し易い傾向。 水深が深い水溜り等を通過する際も要注意。 

では「ハイドロプレーニング現象」が起きてしまったらどうすれば良いのでしょうか ? 

理論的にはアクセルから足を離さず、ハンドルはそのままに、ブレーキを踏まない、シフトダウンしない、徐々に減速しながらタイヤのグリップの回復を待つ…となりますが、パニック状態に陥った際にとてもそんな余裕があるとは思えません。 

となると、「ハイドロプレーニング現象」が発生しないように予防する他ありません。 

そこで対処法としては以下となります。 

●スピードを控えて「急」のつく運転操作を避ける 

 何と言っても雨天時はこれが一番。急加速、急ブレーキ、急ハンドルは
 禁物です。 万が一に備えて車間距離を多めにとっておくのも重要です。 

ちなみにタイヤ接地面積の違いを走行スピード別に見ると、新品タイヤでも60km/h以上で大きな差が出ることが判ります。

 (出展ブリジストン )
(出展ブリジストン )

●磨耗したタイヤを長く使わない(偏磨耗に注意) 

 タイヤ溝(トレッド)が減ると、路面とタイヤ間の排水性が低下して滑り易く
 なります。溝深さが1.6mmまで減るとタイヤのトレッド溝内にあらかじめ
 目印として設けられた 「スリップサイン」(凸部)が現れますが、これは
 あくまで最終警告(法規内限界)。
 溝深さが約3mmを切ったら既に限界と判断するのが賢明です。 

 また約5,000km走行毎を目安に前後タイヤをローテーションすること
 で偏磨耗発生を予防できます。FF車は構造上フロントヘビーなので
 前輪の磨耗が早めとなります。  

 (出展 GOODYEAR)
(出展 GOODYEAR)

 ●タイヤの空気圧不足に注意 

 タイヤの空気圧が不足していると、タイヤの両外側が偏磨耗し易く
 なるだけでなく、接地面積が減って雨天時の接地性能が低下します。
 乗り心地への配慮で空気圧を下げるのは危険。

 逆に空気圧が高過ぎてもタイヤ中央が偏磨耗すると共に接地面積が
 低下します。適正空気圧(運転席ドア付近にラベル表示)を維持する為に
 ガソリンスタンドでの給油時に空気圧を調整しておくのがコツです。 

雨天時のトラブルから身を守る為にも普段から愛車のタイヤにも気を配っておくのが重要と言えそうです。

●路面状態に注意をはらう 

 白線や鉄板、わだちなどの上を通過時は特に滑り易いので要注意です。 

●「ハイドロプレーニング現象」を実際に体験してみる 

 なんだかんだ言っても身をもって体験するのが一番です。
 とは言っても一般路で予行演習するワケにはいかないので、トヨタ自動車が
 「モビリタ」で実施しているような 専用の体験コースで体得するのが効果的。
 (上記動画参照)   

以上、梅雨時も安全点検を怠らず、安全運転で快適ドライブを! 

■トヨタ交通安全センター「モビリタ」 Webサイト
http://www.toyota.co.jp/mobilitas/

 (Avanti Yasunori) 

【画像ギャラリーをご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/?p=221624