ポルシェ「パナメーラSEハイブリッド」は実燃費リッター22.7kmのスーパープラグインハイブリッドカー

日本では1534万円で販売されるポルシェのプラグインハイブリッドカー「パナメーラS Eハイブリッド」のジャーナリスト向け国際ワークショップが開催され、そこでの平均燃費が4.4L/100km(22.7km/L)と好結果だったことがわかりました。

もともとヨーロッパの新サイクル(NEDC)の数値でも旧型の7.1L/100kmから3.1L/100kmへと大幅に燃費性能を向上させているパナメーラS Eハイブリッドですが、リアルワールドでの燃費性能にも優れることが証明されたといえます。

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試乗コースはトータル28.7kmの設定で、市街地6.5km、郊外のカントリーロード9.2km、速度無制限のアウトバーン13kmという内容。そこを42名ものジャーナリストらが、のべ1200kmをテストドライブした平均値が、冒頭に記した4.4L/100kmという燃費で、これだけでもカタログスペックに対して7割の達成率となっていますが、もっとも優れた数値では2.8L/100kmとカタログ値を超えたケースもあったということです。

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また、このワークショップでは9.4kWhという総電力量を誇るリチウムイオンバッテリーを活かしたEV走行で、NEDC試験値の36kmを公道上で達成可能なことも証明されたといいます。その表示を見れば、走行時間41分、平均速度54km/hで36.5kmを、ガソリンを一滴も使わずに走ったことが明らか。

ダイナモで測定する燃費性能だけでなく、リアルワールドでも優れた環境性能を実現していることを証明したといえるポルシェ・パナメーラS Eハイブリッド。新時代のスーパースポーツ像を示すラグジュアリーハイブリッドカーです。

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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