新型ソリオはコンパクトカーよりさらに狭い独自の車幅で、まさに隙間を狙ってるんです

新型ソリオの売りは、ドーンと広い室内です。前席をセパレート式として前後席でウォークスルーもでき、後席の足元の余裕はリムジンなみで普通のセダンの比ではありません。また室内高が1300mm台となっていて、この高さはセレナやステップワゴンと同等なのです。とにかく室内に入ってみれば、5人乗りミニバンとして非常に広いクルマであることを実感するのです。軽自動車の規格より全長が30cmも長いことも、広さに貢献しています。

ところが外寸は、全長×全幅が3710×1620mmとかなり小さいのです。他車と比較してみると、フィットやスイフト、ヴィッツの全長×全幅が3900×1695mm近辺。そして、それらよりひとまわり小さいマーチでも、サイズは3780×1665mm。つまりマーチよりも小さいのがソリオなんです。
こうして見ると、ソリオは意外に独自のポジションにいることがわかります。スズキによれば、ターゲットとなるのは軽自動車からのステップアップを図りたいユーザーや、ダウンサイジングを考えるコンパクトカー志向のユーザーだといいます。

さすがに軽自動車のスズキとしてわかっているなぁと思うのは、軽自動車からの乗り換えでは現状のヴィッツやスイフトのクラスは大きすぎるということです。特に全幅はヴィッツやフィット、スイフトはもはや1695mmもあって、5ナンバー枠きりぎりなんです。片や軽自動車ユーザーは1480mm未満の全幅に慣れていますから、コンパクトカーと呼ばれるクルマはかなり大きく感じてしまうのです。いままで不安なく通っていたところでも、過度な緊張感を強いられることだってないとは言えないのです。ソリオの全幅は1620mmという寸法は、登録車になって行動範囲が拡大されたときの走行安定性の向上をめざしながら、使いやすい大きくなり過ぎないサイズでもあるのです。

(MATSUNAGA, Hironobu)