【CR-V・フォレスター・エクリプスクロス比較】最低地上高の取り方に3車の違いが現れる

最新SUVのCR-V・フォレスター・エクリプス クロスを一気に集めて比較してみました。

1台だけを見ていると「最近のクルマはどれも完成度高いなあ」なんて感心して違いに気づきにくいのですが、こうして同時に比べると実は各車、けっこうな個性があることに気づくのです。

たとえばCR-Vは今回の3車中で最も幅がありますが、実際には外観デザインのある工夫によって取り回しがしやすかったりという発見があったり。というわけで全3回でお届けするSUV比較レポート、第1回・外観チェック編をお届けします。

テストするのはライターのウナ丼、スバルマニア・ライターでSUBARUモータースポーツ応援プロジェクト・マネージャーも務める「いもっち」こと井元貴幸、スーパー耐久レーサー兼メカニックの「まっつん」こと松本和之の3名です。

まずはフォレスターからチェックしていきます。

今回用意したグレードは「アドバンス」で309万9600円。サイズは全長×全幅×全高:4625×1815×1715mmです。

ウナ丼「アドバンスというグレードはハイブリッド車ですか?」
井元「はい、実際にはスバルではハイブリッドとは呼称せずにe-ボクサーという名前をつけています。145ps/6000rpmの水平対向4気筒直噴NAユニットに13.6psのモーターを組み合わせマイルドハイブリッドです」

ウナ丼「外観でハイブリッドとそれ以外を見分けるポイントはありますか?」
井元「ボディのアンダー部分にシルバーの加飾が加わったりするなどして質感を高めているのが特徴です。ただし実はこの特徴は2.5L直噴エンジン搭載の『プレミアム』とも共通です。このためe-ボクサーを表すバッジを除けば外観でハイブリッドを強く主張している部分はありません」

続いてCR-Vを見ていきます。

搭載するパワーユニットはハイブリッドとガソリンの2タイプありますが、今回用意したのは1.5L直4ガソリンターボのFF車。最高出力は190ps/5600rpmとなります。

またガソリンモデルでは5人乗りと7人乗りが選べますが、今回は5人乗りを用意しました。グレードは「EX・マスターピース」で価格は359万1000円。全長4605mm、全幅1855mm、全高は1680mmです。

CR-Vとフォレスターはクラス的には同じところですが、詳しく見ていくとフォレスターの方が全長が20mm長いです。一方で全幅はCR-Vのほうがフォレスターよりも40mm幅広いものとなります。

この細かなサイズ違いが実際に間近で見るとどう捉えられるのでしょうか。

ウナ丼「この2台ではどちらが大きく見えますか」
松本「フォレスターのほうが大きく見えます。スクエアで堂々としたデザインが大きく見せている気がします」
ウナ丼「CR-Vのほうが大きく見えるなあ」
井元「私も」
ウナ丼「なんでだろう。このフェンダーあたりの造形にボリューム感があるからかな」
松本「そうですか、逆にボクはこのボリュームがあることによって、独立したオーバーフェンダーを追加したように見えました。だからボディ本体はコンパクトだと思えたのかもしれません」

続いて三菱エクリプス クロスを見ていきましょう

今回用意したのは「Gプラスパッケージ・4WD」で価格は309万5280円。全長×全幅×全高は4405×1805×1685mmとなります。搭載エンジンは1.5L直噴ターボのみ。


ウナ丼「実はエクリプス クロスはフォレスターより更に幅が狭く、全長は他の2台よりも20cm以上短いです。サイズ的な違いは明らかですが見た目の印象はどうでしょうか」
井元「単体で見ての印象もそうですが、こうして3台並べて見てみるとわかるのがスポーツイメージの強さです。かなり攻めたデザインだと感じます。フォレスターはエッジを強めて道具感を出したオフロードを意識させるスタイルで、CR-Vは都市型SUVというイメージがあります。その中でエクリプス クロスは明確にスポーティなイメージがありますね」

松本「大きすぎないサイズというのはいいですね。私はふだん、全幅1900mmのイヴォークに乗っていますが、狭い道では車線いっぱいになって余裕がなくなってしまうということもあります。
ですから普段使いをする際に少しでも幅が狭いことはありがたいと思います」
井元「ただ、エクリプス クロス単独で乗っているときにはそこまで気づかなかったのですが、今、こうして(視界のいい)フォレスターにも乗った後だと左後ろの視界がちょっと厳しいところがありましたね」
ウナ丼「クーペ的に見せている太いピラー部のことだ」
井元「そう。デザイン的にかっこよくなっているからバーターといった感じでしょうか」

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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