【新型フォレスター試乗】スバル独自のハイブリッド「e-BOXER」はバッテリーが大きく進化した

いまやクロスオーバーSUVを中心としたブランドといえるSUBARU。その大黒柱となっている「フォレスター」が5代目に進化します。

正式に発表された5代目フォレスターの発売日は7月19日(ハイブリッドは9月14日)となっていますが、ひと足はやく新型フォレスターの走りを味わうことができました。注目は、フォレスターとしては初設定となるハイブリッドグレード「アドバンス」です。

ガソリン車が2.5リッター水平対向4気筒エンジンを積むのに対して、ハイブリッドグレードのそれは2.0リッター(いずれもガソリン直噴)となっていますが、前後に駆動を分配するトランスファーの近くに10kWのモーターを内蔵することで、体感的なトルクでは上回っているというのがハイブリッドグレードのセールスポイント。

そもそもフォレスターの初代モデルはターボエンジンだけのラインナップで、アクティブなキャラが印象的でしたが、5代目にしてついにターボエンジンの設定が消えてしまったかわりにモーターアシストをアピールするのが新設定されたハイブリッドグレード。そのパワートレインに『e-BOXER』という名前を付けたのも、エコ一辺倒ではないハイブリッドシステムであることを示しているのかもしれません。

そうはいっても、基本的なメカニズムは旧型インプレッサなどに設定されていたシステムと共通の部分が多いパラレルハイブリッドで、違いといえばバッテリーやインバーターといった部分を新世代化しているのがポイントです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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