ダイムラーの電動ブランド「EQ」、初の市販EV「EQ C」を公開【ジュネーブショー18】

パリモーターショー16で、電動車に特化した「EQ」ブランドの発足に合わせ、コンセプトカー「ジェネレーション EQ」を公開したダイムラー。

ディーター・ツェッチェCEOによれば、「EQ」は「エレクトリック・インテリジェンス」を意味しているそうで、「知能」を持つ電動車両シリーズと説明しています。

ダイムラーの新たな企業戦略「CASE」に基づき、2025年までに 「EQ」シリーズ(SUV、サルーン、クーペ、カブリオレ等)10車種以上を投入予定。総販売台数の15~25%をEV化する計画といいます。

ちなみに「CASE」はダイムラーが掲げる4つの新たな企業戦略の総称で、「Connectivity(つながる技術)」「Autonomous(自動運転)」「Shared&Services(カーシェア)」「Electric(電動化)」を表しています。

「ジェネレーション EQ」はスポーティなエクステリアデザインを纏ったボディに408ps/71.4kgmを発生する強力な電動モーターを前後に搭載、子会社である独アキュモーティブ製70kWhの大容量リチウムイオンバッテリーとの組み合わせにより、0-100km/h加速は4.9秒、満充電時の航続距離は500kmに達するそうです。

そうしたなか、メルセデスベンツが本年2月14日、スイスで3月に開催されるジュネーブモーターショー2018において、「ジェネレーション EQ」の市販版となる「EQ C」をワールドプレミアすると発表しました。

さらにノルウェーの同社Webサイトでは平行して「EQ C」の先行受注を開始。

EV先進国ノルウェーではEVのシェアが40%に及ぶこともあり、2019年とされる同車市販予定の1年前から受注をスタートさせたもので、「EQ C」発売を皮切りとする同社のEV攻勢に今後大きな注目が集まりそうです。

Avanti Yasunori・画像:Mercedes Benz)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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