乗ってわかった7代目C7、新型「シボレー・コルベット」の魅力

アメ車ファンのみならず、スポーツカー好きが憧れるクルマのひとつといえるのがジボレー・コルベット。昨年12月に第7世代目となる新型コルベットが国内で発表されましたが、4月の発売を前にして試乗会が開催されました。

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先代モデル「C6」を正常進化させたといえる新型のエクステリアですが、実車を見ると新型ならではのオリジナリティを感じます。

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とくにリアは丸目ランプから異形ランプやエアダクト・スポイラーが採用され、かなりエグくなりました。

好き嫌いがはっきりするデザインですが、個性的であることは間違いなく、試乗会に参加した多くの評論家からは好評でした。

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 7代目の大きなトピックスは本国アメリカでは久々にサブネーム「スティングレイ(赤えい)」がついたこと。フロントフェンダーにはキャラクターマークが誇らしく装着されていました。

ただ、日本国内では商標的な問題で名乗ることはできません…。

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7代目に搭載されたエンジンはスモールブロックの6.2リッターV8で、最高出力は460ps(スポーツ仕様のZ51は466ps)を誇ります。

ボンネットを開けて6リッターオーバーのエンジンに見えないほどのサイズに驚きましたが、それもそのはず、排気量が小さいBMWの4.4リッターV8エンジンよりも軽くて小さいそうです。

また、「いまどき6.2リッターのV8エンジンなんて…」とエコ思考のあなたにも安心なのが、このエンジンにはアクティブ・フューエル・マネジメント機能が採用されていること。

この機能はクルージング時に気筒を休止することで3.1リッターV4エンジンとなるもので、急加速しないかぎり4気筒状態が維持されます。

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新型に搭載されているミシュラン製の専用タイヤは先代にくらべタイヤ幅が狭くなりました。

ル・マン用のタイヤを作っている部署がレースからのフィードバックを元に力を入れて開発したこのタイヤは、性能を落とすことなく幅を狭くすることができたため、軽量化、転がり性能のアップ、ノイズの低減など多くのメリットを得ることができました。

また新型にはタイヤの温度を検知しシャシーを制御する「タイヤ温度検知システム」を搭載し、トランクションの最適化やブレーキの制動距離を改善することなどを実現しています。

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あと、忘れてはいけないのが先代比45kgと大きく軽量化されたこと。

これはカーボンファイバー製のエンジンフードやルーフ(写真参照)、低密度複合材ボディパネルなどを採用し成し遂げたもので、試乗会に参加していた某有名レーサーは「軽量化によって旋回性能は先代に比べ明らかに向上した!」と関心していました。

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また大きく進化したといえるのがインテリア。従来のアメ車にありがちなチープさはまったくありません!

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インストルメントパネルはドライブモードによって変わります。写真左から「Weather/Eco/Tour」モード、「Sport」モード、「Track」モードとなります。

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と、長々書いてきましたが新型コルベットは「コルベット・クーペ」ならびに「クーペZ51」が4月12日、「コルベット・コンバーティブル」ならびに「コンバーティブルZ51」が5月24日に販売が予定されています。

走り、そして質感ともに大きくアップした7代目コルベットは多くのファンに注目されそうです。

【テヅカ・ツヨシ】