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■MINI John Cooper Works GPは、いったいどれくらいのパフォーマンスを秘めているのか? 乗りたい~!!
●普通のJCWでもパンパンいってて超レーシーなんですけど~!
こんにちは! 元F1レーサー・井出有治です。2020年も面白そうなクルマに試乗し、clicccar読者の皆さんにその楽しさをお伝えできればと思っていますのでよろしくお願いいたします!
東京オートサロン2020後にボクは45歳になりました。45歳という歳は以前から、自分の中で『節目』に思っていたので、なんだか少し気持ちが引き締まる思いです。
1990年カートからレーシングキャリアを積み、F1に乗ったのは2006年なのでもう14年も前のことなんですよね。その後も国内外でいろいろなレースができ、45歳になった現在も現役で大好きなレース(スーパー耐久2020・ST-TCRシビック)が続けられていることはとっても幸せです。
●大きくなってもMINIは可愛い&乗りたい!
さて、そんなレーシングドライバー人生の中、ボクはコレといって街乗り乗用車にはあまり拘りがなく、たまたまその時に縁のあるクルマを所有する…というのが多いんです。
しかしたま~に(?)、取材などで乗って「コレは所有したい!」と魅かれるクルマが出現します。
そう思わせるクルマの1台が、今回紹介する「MINI」です。
先日、最新型MINIの、これまた最速バージョン『MINI John Cooper Works GP(ミニ・ジョンクーパーワークス・ジーピー)』(以下、JCW GP)のお披露目会に行ってきました。世界3000台限定で価格は576万円(税別)。先行予約の段階ですでに日本の割り当て台数240台が完売!(って、もう買えないの?泣)という話題の小っちゃいスーパーマシン。
以前『FF好きな琴線にビンビン触れたMINIクーパーS【井出有治のとにかく楽しかった珍&名車3選・その2】』 で紹介したことがありますが、MINIってとにかく愛車として所有したい!という衝動に駆られるクルマなんです。
とあるメディアの撮影で初めて筑波サーキットを走った際に気に入り、その後見つけた中古のMINIクーパーSを所有していた時期がありました(2010~2011年頃)。その後2018年8月、BMWさんのイベントの際に乗ったMINIクーパーSを思わず衝動買いをしそうになったほど、なぜかお気に入りのMINI。
その最速バージョンであるJCW GPは、見た目はそんなに変化はないように見え、MINIらしさが残っていて好印象!
エンジンは2.0L直4ツインパワーターボ仕様。ベースのJCWに比べて75psアップの306psだって! ベースエンジンにプラス、クランクシャフトやピストンなどを最適化。エンジンマウントやボディ構造までも強化、フロントアクスルからリヤアクスルなどサスペンションシステムも再設計され、さらにクーリングシステムなども強化して最高速は265km/h、0-100km/h加速は5.2秒というリトルモンスターに仕上がっているそうです。
JCW GPオリジナルボディカラー「レーシング グレー メタリック」は、見る角度によってグレーやブルー、バイオレットなどに色が変わって見えるため、そのパワーを強調しているような感じ。また、フロントフェンダーにはカーボン製のホイールアーチカバーがドーンと貼り付けられています。
見た目のポイントでもある、見るからに効果のありそうなドでかいリヤウイングの『GP』文字が誇らしげです。JCW GPはリヤシートも取っ払われ、真っ赤でぶっといクロスバーがガシッ! パドルシフト付きの8速スポーツATはトルセンLSDも装備。車高もベース車比10mmダウンで迫力です。
これはもう、サーキットスペシャル! 筑波サーキットみたいなコースレイアウトで攻めたら面白そうですよね。
ってことで、ボクが乗らないわけにはいかないでしょう!
■ベースのMINI JCW CONVERTIBLEに乗ってみた!
●レーシングカー? チューニングカー?? これは完全2シーターかなぁ
でもね、今回はこのJCW GPの試乗はオアズケ。代わりにベースのJCWコンバーチブルに試乗してみました。
コンバーチブルは気持ちいいけど、ウ~ン…ちょ~っと風の巻き込みが強いかな。シートポジションを決めるとリヤシートの足元スペースはゼロ…2人乗り+小型犬ならいけるかも?
JCWは以前、先代に乗ったことがあるけど相変わらずのじゃじゃ馬で、カート感覚も健在。コーナーを攻めても面白そうです。
でもちょっと気になったのは、駐車場内とかでソロ~っとアクセルを踏んだ時と、そこから先のブーストがかかるまでの間でガックンガックンする感覚が、ヘタクソさんが乗ってるみたいになっちゃう(汗)。ツインパワーターボの特徴でもあると思うけど、踏めば低速域からブーストもきっちりかかって気持ちいいんだけど、アクセル踏み始めのゼロブーストだと、裏道や街中のゾーン30地域などではちょ~っと乗り難いかも。
それに、ブーストがちょっとでもかかってアクセルオフしたときに、レーシングカーというよりもチューニングカーばりにパンパンいってて超レーシー! ソコが面白くって気持ちいいところではあるんだけど、住宅街のど真ん中にあるウチの駐車場は出禁食らっちゃうかもしれないなぁ!
ホントのチョイ乗りだけだったからサラ~としたインプレッションしか言えないけど、JCWでもここまでレーシーでじゃじゃ馬な片鱗を感じてしまったら、さらにJCW GPに乗ってみたくなりました!
またMINIを所有してみたいけど、JCW GPは完売だし、ならJCWじゃなく普通のクーパーSの赤(チリ レッド ソリッド)で、ルーフとミラーを白にして…ウ~ン欲しいかも!
(試乗・レポート:井出 有治/文:永光 やすの/画像:長野 達郎・永光 やすの)
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FF好きな琴線にビンビン触れたMINIクーパーS & 韓国レースRd.1報告も【井出有治のとにかく楽しかった珍&名車3選・その2】
https://clicccar.com/2019/05/19/816781/