世界初、電気自動車へシフト開始したスマート。カーシェアリングを視野に入れたEQ フォートゥーを発表【東京モーターショー2019】

■EVとなったことにより様々なデジタル化が進んだスモールカーのスマート

2019年10月、東京モーターショーにてスマートは電気自動車のスマートEQフォートゥーを発表し、自動車メーカーとして世界初、内燃機関から電気駆動への完全移行を開始しました。

スマートEV外観02
スマートEVフォートゥーのフロントスタイル

今回出展されたスマートEQフォートゥーは、最高出力60kW・最大トルク160Nmを発生する同期式の電気モーターを搭載。航続走行距離は147〜159kmで、最高速度は130km/hを実現しています。急速充電器を利用すれば、80%の充電状態まで40分以下で充電可能です。

外観デザインは従来モデルを踏襲した優しいフロントマスクが特徴です。エンブレムのない「Vシェイプ」グリルの上にスマートのロゴを飾ったデザインに回帰しています。また、フロントグリルがボディ同色となりコントラスト色が廃止されています。

スマートEV外観03
スマートEVフォートゥーのリアスタイル

ヘッドライトは電気自動車化に伴い、明るく長寿命のフルLEDをオプションで設定。3つの大型アクティブLEDエレメントが特徴的な光のデザインを生み出すと同時に、ロー&ハイビームそしてウィンカー機能を果たします。

スマート内装01
インパネは液晶パネルとなりデジタル化が進んだ。

インテリアは、センターコンソールを一新するとともに、セレクトレバー前方に大きな収納部を設置しました。これによりスマートフォンを収納可能となっただけでなく、脱着可能なデュアルカップホルダーを装着するとコーヒーカップを2個置くことが可能です。

インテリアで大きく変化したのは8インチのタッチクスリーンの採用や大きく拡張されたコネクトメディアシステムも挙げられます。新開発された新世代のインフォテイメントシステムは、新しいユーザーエクスペリエンスコンセプトの採用によってユーザーの携帯電話と繋がり、完全に依存するようになっています。

スマート外観04
給油口の位置に充電口が配置されている。

さらにスマートはEV化によってデジタル化も推進しました。スマートフォンアプリによって乗車前に冷暖房を起動できる便利なプリエントリークライメント機能などを採用。また、走行可能距離や充電レベルがクルマから離れた場所からも確認できます。さらに最新版のアプリではユーザーとの直接対話も可能となっています。

電気自動車はボディサイズが大きくて価格も高いというこれまでの常識をスマートが覆す日はもう目の前に迫っています。

(萩原文博)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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