荷物が積みおろししやすく、運転しやすい。三菱ミニキャブ トラックが先進安全装備を強化

■先進安全装備の「e-Assist」、アクティブスタビリティコントロールの標準装備を拡大

2021年8月26日、三菱自動車は、軽商用車のミニキャブ トラックの一部改良を実施しました。ミニキャブ トラックは、スズキ・キャリイのOEM版になります。同モデルは、荷台フロア長2030mmと、低い荷台床面地上高の650mmにより、様々な荷物を積載することが可能。

三菱ミニキャブトラック
一部改良を受けた三菱ミニキャブトラック

さらに、積み降ろしがしやすく、作業効率を大幅に向上させます。また、室内幅1310mmのゆとりあるキャビンやペダル操作のしやすい広い足元空間を確保し、運転しやすいのも特徴です。広いドア開口部と低いシート座面により良好な乗降性も確保されています。

三菱ミニキャブトラック
三菱ミニキャブトラックのリヤビュー

また、最小回転半径3.6mと小回りがきくショートホイールベースにより、悪路での走破性、積載時の重量バランスにも優れています。

今回の一部改良の主なメニューは、安全装備のアップデート。先進安全装備で運転支援機能の「e-Assist」やアクティブスタビリティコントロール(ASC)の標準化グレードが拡大され、はたらくクルマである同車の安全運転をサポートします。

また、農業のニーズを満たす人気モデルの「みのり」に3AT車が新設定されています。こちらにも先進安全装備「e-Assist」や強化リヤサスペンション(4枚リーフスプリング)などが採用され、装備の充実化が図られています。

「e-Assist」には、対車両/対歩行者の衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)、 ハイビームアシスト、前進時誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能が含まれています。

先述のアクティブスタビリティコントロール(ASC)は、「G」にのみ標準装備されていた装備で、一部改良で全車に標準化。横滑りを抑え、タイヤの空転を防止することで、車両安定性の向上に寄与します。

三菱ミニキャブトラック
ヒルスタートアシストやオートライトを採用

ほかにも、坂道でブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替える際に、自動でブレーキを最大約2秒間キープする「ヒルスタートアシスト」が追加されています(「M」の5MT車をのぞく)。

周囲の明るさに合わせて自動でヘッドライトを点灯、消灯するオートライトコントロールも全グレードに標準化され、夕暮れ時やトンネル内などでのヘッドライトのつけ忘れを防止します。そのほか、デフロック非装着車に「ぬかるみ脱出アシスト(ブレーキLSDトラクションコントロール)」が標準装備され、泥濘路などでの脱出性を向上(「G」と「みのり」の5MT車をのぞく)。

外観では、「G」のみに採用されていたメッキフロントガーニッシュが全車に用意され、質感の向上が図られています。三菱ミニキャブ トラックの価格帯は、90万8600円~134万9700円です。

塚田勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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