次期スズキ・スイフトが年内に登場!? 注目の「スイスポ」はマイルドHEVに?

■キープコンセプトながらもユニークなフロントマスクを採用

2016年12月の発売から、まもなく丸7年を迎えようとしているスズキ「スイフト」。

現行スイフトのエクステリア
現行スイフトのエクステリア

歴代モデルが6~7年周期で登場していることから、次期スイフトのデビューが近付いているようで、ファンの注目を集めています。

ちなみに現行モデルでは、軽量化と高剛性を両立させたスズキ独自のプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。

120kgの軽量化を実現しており、全グレードで車両重量1トン未満を達成するなど、スズキの意気込みが感じられます。

●次期モデルは全グレードが3ナンバー仕様に

次期スイフトスポーツのエクステリア(筆者予想)
次期スイフトスポーツのエクステリア(筆者予想)

一方、次期スイフトのスクープショット(覆面)が各種媒体に登場。それによると、キープコンセプトでフォルムに大きな変化が無いように見受けられますが、実際にはスズキらしい個性的なデザインになっているようです。

なかでも目を惹くのが台座状のフードパネル造形で、水平基調のフード上面からラジエターグリルにかけて、“滑り台”のような斜面で構成されているのが特徴。

スズキ独自のプラットフォーム「HEARTECT」
スズキ独自のプラットフォーム「HEARTECT」

同社独自のプラットフォーム「HEARTECT」にも大幅な改良が加えられているようで、現行モデルにも増してキビキビとしたハンドリングが楽しめる一台になりそうです。

車両サイズは現行モデルの全長3,840×全幅1,695×全高1,500mm(2WD)、ホイールベース2,450mmに対し、全長が約110mm、全幅が25mm、ホイールベースが50mm程度それぞれ拡大される模様で、拡幅(初の3ナンバー)による操安性向上に加え、居住性の向上が図られるようです。

パワーユニットは現行モデル同様、1.2L直4エンジン仕様(91ps/12.0kgm)に加え、同エンジン+モーター(3.1ps/5.1kgm)の組合せによるマイルドHEV仕様が設定される模様。

●次期「スイフトスポーツ」もマイルドHEV仕様?

現行スイフトスポーツ
現行スイフトスポーツ

現行の4代目スイフトスポーツは2017年9月に登場しており、歴代スイスポの生産は全て静岡県牧之原市の相良工場が担当しています。

K14C型1.4L直4DOHC16バルブ ターボエンジン(140ps/23.4kgm)にローレシオ化した6MT/6ATを組み合わせており、車両重量は6MT仕様が970kg。パワーウェイトレシオは6.93kg/psとなり、その数値から加速性能の良さが窺えます。

現行スイフトスポーツHEV(欧州仕様)
現行スイフトスポーツHEV(欧州仕様)

一方、スズキは2020年5月、欧州CAFE規制に対応すべく、マイルドハイブリッド化したスイフトスポーツを同州向けに投入。

K14C型に代わるK14D型エンジンと、48Vリチウムイオンバッテリー、ISG(インテグレート・スターター・ジェネレーター)、コンバーターの組合せで同システムを構成しています。

現行スイフトスポーツのマイルドHEV(欧州仕様)
現行スイフトスポーツのマイルドHEV(欧州仕様)

最高出力が130ps(-10ps)に抑えられており、日本向けの次期スイスポにそのまま適用される事は無いと思われますが、出力を向上させた上でマイルドHEV化される可能性も。

その場合は燃費向上に加え、モータートルクを活かしたスポーツ走行が可能になります。

次期型の車両価格は標準モデルが180万円前後から、スイスポについても現行モデルが202.8万円(2WD/6MT)からと、比較的リーズナブルに設定されていることから、次期モデルがマイルドHEV化された場合も200万円台に抑えられると予想。

年内に標準モデルの登場が予想されており、スイスポについてもこれまで同様、標準モデル発売から1年以内に登場する可能性が高そうです。

スイフトは日本のみならず、欧州など世界的に人気のあるスズキの看板車種だけに新型の登場が大いに待たれます。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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