真夏にやっておくべきクルマの点検箇所5つ【2023年版】

■真夏にメンテナンスしておくべき場所とは?

エアコンなど、メンテナンスしておかないと命に関わる部分も多い
エアコンなど、メンテナンスしておかないと命に関わる部分も多い

日本の暑い夏は、クルマなどの機械にとっては故障やトラブルが発生しやすい季節です。クルマはエンジンなどで自ら熱を発生させているので、なおさら暑さの影響を受けます。

夏はレジャーや帰省などで遠くへドライブする機会が増えるものですが、そんなときにクルマが故障してしまっては大変ですよね。

そこで今回は、特に真夏にやっておきたいクルマのメンテナンスをご紹介します。

クルマのトラブルでは、事前にメンテナンスをしておくことで避けられることも多くあります。正しい知識を身に付けて、安全で快適なカーライフを送りましょう。

⚫︎カーエアコンの点検方法

カーエアコンは、真夏のドライブでは必須アイテムですよね。エアコンが効かないと暑さで体調を崩してしまったり、最悪の場合は事故に繋がったりしてしまうこともあります。運転前には必ずカーエアコンの点検・メンテナンスをしておきましょう。

カーエアコンのメンテナンスで代表的なのがフィルター交換です。長期間使用したエアコンフィルターは、ゴミやホコリが溜まっていたり、カビが発生していることもあります。

交換の目安は1年ごと、または走行1万~1万2000kmごとがおススメです。他にも、エアコン洗浄やガス補充など、必要に応じて暑くなる前にメンテナンスしておきたいですね。

⚫︎バッテリーの点検方法

夏はカーエアコンが大活躍するため、バッテリーには非常に大きな負担がかかります。バッテリーが上がってしまうと、エンジンがかからずに走行不能になってしまいます。実際に「JAF」の出動理由でも、2022年のお盆期間はバッテリー上がりが1位になっています。

バッテリーの点検では、まずは液量と比重をチェックしましょう。液量は上限ラインと下限ラインの間に収まっているかを確認し、不足していればバッテリー液を補充します。

比重はバッテリー上面のキャップを外し、比重計を使って確認します。比重計の目盛りが1.26から1.28であれば適正です。さらに電圧も測定して、10V以下の場合は新品へ交換しましょう。

バッテリーは定期的な点検・交換が必要です。カー用品店やガソリンスタンドなどで無料で点検をしていることもあります。バッテリーは充電・放電を繰り返すことで徐々に劣化するので、3~5年を目安に新しいものに交換しましょう。

⚫︎エンジン周りの点検方法

冷却水が減っている場合は、応急処置的に通常の水を入れてもよい
冷却水が異常に減っている場合は、応急処置的に通常の水を入れてもよい

暑さが苦手なのは人間もクルマも同じです。エンジンには冷却水を循環させるシステムがありますが、気温が高い分エンジンも冷えにくく大きな負荷がかかります。冷却システムが故障するとオーバーヒートしてしまい、最悪の場合エンジン本体が故障してしまいます。

エンジン冷却水の量は、エンジンルーム内のリザーバータンクで確認できます。バッテリー液と同じように上限ラインと下限ラインが引かれているので、その中に収まっているかを確認して、不足していれば補充します。

自動車メーカーによって、冷却水の色が緑やピンクなど異なっているので、同じ色の冷却水を入れましょう。冷却水の減りが早い場合はどこかで漏れている可能性があるので、すぐに修理工場に持ち込みましょう。

⚫︎タイヤの点検方法

夏は雨がたくさん降る季節でもありますよね。「気象庁」でも暑い時期は、集中豪雨やゲリラ豪雨に注意するように呼びかけています。ドライブ中に突然の大雨に遭遇してしまうこともあるので、クルマも大雨に対する備えが必要です。代表的なのがタイヤの点検・交換です。

タイヤの溝は4mmより少なくなると性能が急降下するので、交換が必要になります。さらに、タイヤの溝には「スリップサイン」というものがあり、残りの溝が1.6mmになると出現します。このスリップサインが出ると非常に危険な状態で、交通違反にもなってしまうので、それまでには必ず交換しましょう。

また、溝が残っていても、ゴムが劣化してタイヤの性能は低下します。5年を目安に新品に交換するのがおすすめです。

⚫︎ワイパーの点検方法

タイヤと同じように、豪雨に備えて点検したいのがワイパーです。ワイパーの劣化は視界不良に直結し、重大な事故を招くこともあります。

ワイパーブレードが古いと雨の日の視界がかなり悪くなってしまう
ワイパーブレードが古いと、雨の日の視界がかなり悪くなってしまう

ワイパーを点検する際は、アームを引っ張って立て、ガラスとあたるゴムの部分に劣化がないかを確認します。ヒビや裂けがあれば交換しましょう。交換が必要な場合、ディーラーやカーショップ、ガソリンスタンド等でゴムの部分だけ購入できます。

古いワイパーゴムは交換の際、本体と接続している部分のピンを外すだけで簡単に取ることができます。手軽な交換で大きな効果を実感することができるので、劣化があればすぐに交換しましょう。


⚫︎まとめ

真夏になる前にやっておきたい、クルマのメンテナンスをご紹介しました。クルマのトラブルは早期発見が大切なので、定期的な点検・メンテナンスをしっかりと行いましょう。

(鈴木 僚太[ピーコックブルー])

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