新型プリウスがハリアー似の細幅一文字テールランプを採用。気になるウインカー位置は?

■細幅一文字LEDテールランプの課題とは?

新型プリウスのリヤビュー

右左折時はもちろんのこと、高速道路での渋滞遭遇時や一般路での一時駐車時、進路を譲ってもらった際の合図など、ハザードを含めたウインカーの用途は多岐に渡ります。

そうしたなか、現行ハリアーで話題になっているのが“リヤウインカー”の配置。

細幅一文字のテールランプが美しい同車ですが、ウインカーについては異例の低い位置に搭載されています。

一等地であるテールランプ内を避け、リヤバンパー内に配置されていますが、法規を満たしているとは言え、渋滞時など車間距離によっては後続車から目立ち難い位置であることには変わりありません。

現行ハリアーのリヤビュー(ハザード・バックアップ点灯)

しかも同車の場合、ウインカーやその横に並ぶ丸型のバックアップランプが非常に小ぶりで、配置的にも違和感があることから、ユーザーによってはリヤウインカーをテールランプ内に移設しているケースも見受けられます。

個人的にはおそらくマイナーチェンジ等で対策されるものと予想しますが、その一方で気になるのが、よく似た意匠の細幅一文字テールランプを採用している新型プリウス。

●パッと見ではリヤウインカーの位置が判らない

新型プリウスのエクステリア(ハザード点灯)

新型プリウスの場合、「コの字」型のデイライトがフロントウインカーを兼ねており、右左折時やハザード点灯時に大々的に発光。対向車から一目瞭然です(画像はハザード点灯状態)。

新型プリウスのリヤビュー(ハザード点灯)

また気になるリヤウインカーについては、実は細幅テールランプ直下に組み込まれており、ハリアーのようなバンパー内配置を避けているようです。

新型プリウスPHEVの米国モデル「プライム」

テールランプの周囲がブラックアウトされているため、その存在に気付き難いですが、発光時以外はウインカーの存在を感じさせないように工夫されている模様。

これは、先頃公開された米国版の新型プリウスPHEV、「プライム」でも確認できます(同車のリヤウインカーはクリアーレンズ仕様)。

●クルマの買い替え時には灯火類の点灯チェックを

新型プリウスのフロントビュー

前述のハリアーの場合、新車購入後に暫くして「えっ?」と気付くようです。

と言うのも、新車カタログには灯火類の発光状態が掲載されていないからで、特にウインカーやバックアップランプについては、試乗の際にクルマから降りて意識して確認しない限り、見落としがち。

低さが際立つ新型プリウスのサイドビュー

新型プリウスの場合、海外のYouTubeにあげられた動画で確認できる訳ですが、バックアップランプの搭載位置についてはプロトタイプということもあり、未だ不明です。

恐らく、リヤウインカーと並んで配置されていると思われますが、新型プリウスの購入を検討されている場合、実車に触れる機会などに是非確認されることをおススメします。

Avanti Yasunori

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トヨタ プリウス
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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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