■完成されたデザイン
![菅沢こゆき×フィアット500e](https://clicccar.com/uploads/2022/09/07/kosuge_500_29-253x380.jpg)
「丸くてかわいいのね。だから女の子がオーナーだったら似合うと思うの」
![菅沢こゆき×フィアット500e](https://clicccar.com/uploads/2022/09/07/kosuge_500_23-200x133.jpg)
“男性が”とか“女性が”っていう表現は今の時代にはそぐわないのかもしれないけれど、彼女の意見には100%賛同できる。
だけど、男性が乗って似合わないのかといえばそんなことは、そんなこともないと思う。女性も似合うし、男性も似合うクルマ。それがフィアット500だ。
どうしてか。それはデザインとして完成されているからじゃないだろうか。
日本で「500e」と呼ばれるモデルは、本国では「New 500」を名乗り、デビューは2020年。
メカニズムも車体(全長もホイールべースも伸びている!)も刷新した正真正銘のフルモデルチェンジだが、デザインは2007年デビューのモデル(電気自動車の新型に対してガソリン車として販売が続いている)と基本的に変わっておらず、詳しい人以外は2台を並べてもきっと見分けがつかないだろう。
![菅沢こゆき×フィアット500e](https://clicccar.com/uploads/2022/09/07/kosuge_500_27-200x133.jpg)
●チンクは日本語
![菅沢こゆき×フィアット500e](https://clicccar.com/uploads/2022/09/07/kosuge_500_34-133x200.jpg)
そこまでデザインが継承されたのは、言うまでもなく従来型のデザインが好評だからだ。もう15年も前に発売されたクルマなのに、今見ても全く古さを感じないのはすごいことである。
さらにいえば、2007年デビューのモデルもルーツは1957年デビューの「NUOVA 500」にあり、それはまさにアニメ「ルパン三世」でおなじみのクルマだ。
時代に流れないデザイン。それはデザインが完成されていることの何よりの証ではないだろうか。
![菅沢こゆき×フィアット500e](https://clicccar.com/uploads/2022/09/07/kosuge_500_39-200x133.jpg)
ところで、FIAT「500」のことをボクは「ごひゃく」と呼んでいるけれど、正式には日本での読みもイタリア語で「チンクエチェント」だ。そして短縮形の「チンク」は日本でのみ通用し、本国では通じないらしい。