アウディ主力モデルも続々電動化へ。高性能「S4」次期型、400馬力オーバーの噂

■VWグループの「MLB Evo」プラットフォーム最新版を採用

アウディは現在、主力モデル「A4」ファミリー次期型を開発中ですが、そのパフォーマンスワゴンである「S4アバント」の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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アウディ S4 アバント 次期型プロトタイプ

ニュルブルクリンクからそう遠くない田舎道で捉えたプロトタイプは、未だディテールが隠されていますが、以前のプロトタイプといくつかの違いが見られます。

後部ではクワッドエキゾーストパイプを装備、その左排気口には接続されたワイヤーが見えます。おそらく何らかの排出テスト、音、またはそのほかのパラメーターである可能性がありそうです。

ワイヤーはハッチ内部へ通じており、車内にはコンピューターやそのほかのテスト機器があることは間違いないでしょう。

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アウディ S4 アバント 次期型プロトタイプ

また、以前のプロトタイプで確認できたタイヤ上部のテストギアも削除され、5本スポークリムは背後の大型ブレーキを非常にはっきりと見せてくれます。

一見すると最強「RS4」と錯覚しますが、フロントバンパー下部インテークもコンパクトであることから「S4」で間違いないはずです。

フロントエンドでは、スリム化されたヘッドライトを装備。グリルは若干ワイドに設計されている様子も伺えるほか、後部では刷新されるLEDテールライトのプレースホルダー(ダミーコンポーネント)が確認できます。

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アウディ S4 アバント 次期型プロトタイプ

キャビン内では、インストルメントクラスターのワイドフローティングスクリーンを備えるほか、「Q4 e-tron」に似た形状のフラットボトムステアリングホイールを装備。オートマチックトランスミッションの分厚いシフトレバーはコンパクトなセットアップに変更されます。

次期型A4ファミリーは、VWグループの「MLB Evo」プラットフォームのアップデートバージョンを採用。

パワートレインは、最高出力349ps・最大トルク500Nmを発揮する3.0リットルV型6気筒ターボチャージャーエンジンがキャリーオーバーされる見込みですが、ハイブリッドの支援が得られる可能性があり、その場合最高出力は400ps近くまで向上すると噂されています。

S4次期型の登場はまだ先で、早くとも2023年秋以降と予想されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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