お金のかかる車検は自分でやれば約5万円も節約できる【ユーザー車検/準備編】

■自分でタイヤ交換ができる人レベルならユーザー車検は可能

クルマの維持費のなかで大きなウエイトとなっているのが車検費用です。が、実は車検はディーラーや業者に依頼しなくても、自分で行うことができます。これが「ユーザー車検」と呼ばれるもので、自分で車検場に行ってユーザー車検を受けることで、車検費用を節約することができます。

まずは車検準備編からです。

●税金や自賠責保険は節約できない

車検シール
車検はカーライフの大きな負担だ

車検は「自動車税の納税確認」と「自動車賠償責任保険の加入確認」をした上で、「自動車重量税の納付」を行わなければ検査を受けることができません。私は、車検の主な目的は検査よりも納税確認だと思っています。

重量税印紙
税金などの節約は難しい

ということは置いておき、自動車税自動車重量税自動車賠償責任保険の3項目は、どのような方法で車検を取っても節約はできません(乗用車から商用車への変更などの場合は、節税が可能ですが)。また、検査料も節約はできません。

節約できるのは、車検整備費用と代行料です。業者にもよりますが、整備費用が3万円、代行料が2万円の計5万円あたりが相場なので、5万円+消費税の5万5000円程度は節約が可能です。

●まずは24ヶ月点検を自分で行う

点検記録簿
点検を自分で行えば、車検費用は抑えられる

クルマには点検記録簿というものが積まれています。その点検記録簿には「24ヶ月点検」という項目がありますので、それらの項目に沿って点検を行います。初回車検時は36ヶ月となりますが項目は同一です。

ブレーキパッドの残量確認などがありますので、ジャッキアップしてタイヤを外す必要はあるでしょう。タイヤを外した際には下まわりの確認を行いたいので、できればガレージジャッキとリジットラック(ウマ)もあるといいと思います。

点検で異常が見つかったら、ディーラーや整備工場で修理が必要になります。ディーラーよりも整備工場のほうが料金が安いのが一般的です。車検時の整備料金というのは、この点検だけで3万円、作業が発生した場合は別途作業料金+部品代というパターンも多くあります。

自分で点検する自信はない…という人は、点検だけをプロに依頼するという方法もあります。点検はディーラーや整備工場、大型カー用品店などで受けることができます。車検期日(車検証記載の「有効期限の満了する日」)が近いと車検を受けることをすすめられるでしょうが、そこはキッパリと断らないと費用アップになってしまいます。

●自分のクルマを整備するのは違法ではない

ブレーキ整備
自分で行う分解整備は合法

ディーラーや整備工場に整備を依頼しなくても、自分で整備することもできます。

クルマを整備するための資格として自動車整備士があります。そして、クルマを分解整備する場合は、認定工場や指定工場でなくてはならないという法律があります。ディスクブレーキのキャリパー脱着は分解整備に当たるので、パッド交換時にキャリパーの脱着が必要だと分解整備に当たります。

しかし、認証工場や指定工場でなくても整備できる場合があります。自分のクルマを自分で整備することは、違法ではありません。もちろん自己責任ですから、その整備に不良があり何かが起きたときはすべての責任は自分が負う必要があります。

●しっかり洗車する

コイン洗車場
コイン洗車場を利用すれば下まわりも洗いやすい

汚れているクルマは怪しまれて、検査が厳しくなります。汚れていることで、さまざまな不具合を隠すことができるからです。

普段の洗車はボディやウインドウ、タイヤ&ホイール程度で終わりでしょうが、車検前の洗車は下まわりも大切です。以前はスチーム洗車場というのがたくさんあって、ボディ下まわりを高圧蒸気で洗車して、油も汚れもスッキリ落とせたのですが、今はスチーム洗車場もなかなか見かけません。

家庭用のスチーム洗浄機をお持ちの方はそれを使うのが一番ですが、持っていない方は高圧洗浄機やコイン洗車場を利用するといいでしょう。ロングリーチの洗車ブラシにシャンプーをつけてゴシゴシやると油汚れもすっかり落ちます。

また、エンジンルームなどにオイル汚れがある際は、スチームやジェット洗車を使うと電気系統に不具合を起こすことがありますので、パーツクリーナーやブラシを使って汚れを落としましょう。

車検時はホイールナットの締め具合を確認します。ホイールキャップは外してホイール本体を洗い、ホイールキャップは外したままで車検場に行きましょう。

次回は、いざ車検場へ! 実行編です。

(文:諸星 陽一