マツダCX-60 の3.3L 直6ディーゼル+48Vマイルドハイブリッドに清水和夫、「新東名120km/hでブッ飛ばしたい!」

■懐かしのMINEサーキットでマツダCX-60ディーゼル+マイルドハイブリッド(プロトタイプ)を清水和夫が試す

●こだわりのFRベースAWDに直6ディーゼル+マイルドハイブリッドの組み合わせは「瞬間に欲しくなる!」

MAZDA CX-60 e-SKYACTIV D
MAZDA CX-60 e-SKYACTIV Dの走り

2022年秋に発売予定のマツダの次世代モデル、ラージ商品群第1弾として登場したミッドサイズSUVのCX-60。新開発の3.3L直列6気筒ディーゼルエンジン(電動化技術M HYBRID BOOST/48Vマイルドハイブリッド)と、FRベースのプラットフォームを採用した点がそのハイライトです。

MAZDA CX-60 e-SKYACTIV D
3.3L直6ディーゼル+48Vマイルドハイブリッドの組み合わせ

排気量アップにより高出力化と、クルーンな排ガス性能を両立し、さらに新開発のトルコンレス8速ATにより、スムーズな走りを実現しているといいます。

MAZDA CX-60 e-SKYACTIV D
MAZDA CX-60 e-SKYACTIV Dを清水和夫がMINEサーキットで試す

そのCX-60プロトタイプを、マツダのテストコースで国際モータージャーナリスト・清水和夫さんが試乗。まずは「直6ディーゼルが気になる」という「MAZDA CX-60 e-SKYACTIV D欧州仕様プロトタイプ」をお伝えします。

●ウッヒョ~、気持ちイイ! 今はガソリン高いからディーゼルだな

MINE(美祢)サーキット、いや~懐かしいね。ここは昔、グループAやN1耐久レースで散々走りました。

MAZDA CX-60 e-SKYACTIV D
レースの時とは逆走で

そーいやぁ昔、グループAでホワイトラインカットしてピット入ったら、競技長の藤田直広さんに呼ばれてペナルティ食ったことあるw。

MINEは2006年からマツダが買収し自社のテストコースになったんだけど、ココは日本で一番平均速度の低いサーキット、かな? そういう意味では量産車のテストにはうってつけですね。

CX-60ディーゼル+48Vハイブリッド、拘ったのはフロントエンジンでFRベースのAWDということ。そして、待望の新開発3.3L直列6気筒ディーゼルですね。トランスミッションはサブ電源として48Vを使い、モーターとクラッチを搭載した8速ATです。トルクコンバーターを取って、そこにクラッチとモーターを入れるというバージョンです。

確かにCX-5より一回り大きいですね。FRベースっていうことで、メルセデス・ベンツGLCのひとつ上くらい? 同じくらいだね。

MAZDA CX-60 e-SKYACTIV D
タイヤサイズは235/50R20

ディーゼルエンジンはタービンがデカいので、ターボレスポンスを上げるために、タービンが回る前に応答性の良いモーターでプリチャージし、事前に過給圧を上げといて、排気ガスタービンにバトンタッチ、というバージョンなのかもね。

MAZDA CX-60 e-SKYACTIV D
MAZDA CX-60 e-SKYACTIV Dの走り

おぉ~気持ちイイね、やっぱディーゼル! Myレンジローバーの次、コレ買おうかな!って今、瞬間、正直に思ったくらいイイね。

しかし、直6ディーゼル、マツダはついにものにしましたね。後出しじゃんけんだけあって、相当機を熟してエンジンが開発された感じです。


では、清水和夫さんの試乗動画はこちら! お楽しみください♪

(試乗:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの

MAZDA CX-60 e-SKYACTIV D
MAZDA CX-60 e-SKYACTIV Dの主なスペック

【MAZDA CX-60 e-SKYACTIV D 欧州仕様 プロトタイプ】
全長×全幅×全高(mm):4742×1890×1691
ホイールベース(mm):2870
トレッド フロント/リア(mm):1637×1637
エンジン排気量(cc):3283
圧縮比:15.2
トランスミッション:8AT
ドライブトレイン:AWD
最高出力 kW(ps)/rpm:187(254)/3750 ※日本仕様社内測定値
最大トルク(Nm/rpm):550/1500-2400 ※日本仕様社内測定値
燃料消費 (WLTP L/100km):N/A
燃料消費 (WLTC km/L):N/A
燃料タイプ:軽油
燃料タンク容量(L):58
電気駆動モーター 冷却システム:水冷方式
最高出力(kW(ps) /rpm):12.4(17)/900
最大トルク(Nm/rpm):153/200
駆動用バッテリー 化学成分:リチウムイオン
電圧(V):44.4
容量(kWh):0.33
セル数:12
サスペンション(F/R):ダブルウィッシュボーン/フルマルチリンク
タイヤサイズ:235/50R20
ホイールサイズ:20
ブレーキタイプ(F/R):ベンチレーションディスク/ベンチレーションディスク
最高速度(km/h):220
0-100km/h(秒):7.3

【関連リンク】

StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX

MAZDA CX-60
https://www.mazda.co.jp/cars/cx-60/teaser/

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この記事の著者

清水和夫 近影

清水和夫

1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、スーパー耐久やGT選手権など国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。
自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。clicccarでは自身のYouTubeチャンネル『StartYourEnginesX』でも公開している試乗インプレッションや書下ろしブログなどを執筆。
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