トヨタのコンパクトEV「bZ1X」と日産「マーチEV」が年内に発売?

■トヨタ、日産が揃ってコンパクトEVを発売へ!

トヨタ自動車が昨2021年12月14日に「バッテリーEV戦略に関する説明会」を開催。

中央の赤いコンパクトSUVが「bZスモールクロスオーバー(bZ1X)」

会場にはすでに発表済みのEV「bZ4X」のほか、16台のEVが一堂に並べられ、同社は2030年までに30車種のバッテリーEVを展開し、グローバルで350万台のバッテリーEVを販売する計画を発表しました。

その際、豊田章男社長の直近に置かれた真っ赤なコンパクトEVが目を惹くとともに、同車がbZシリーズの中で最もコンパクトなSUV「bZスモールクロスオーバー」として紹介されました。

「ヨーロッパや日本を意識した小さくても快適な室内を持つバッテリーEV」としており、同社ではコンパクトSUVクラストップの電費性能(125Wh/km)を目指して開発しているそうです。

トヨタ「bZ1X」のエクステリア(筆者予想含む)

昨2021年11月5日に同社の欧州法人が発表したコンパクトSUV「Aygo X(アイゴ クロス)」との共通性を強く感じさせるデザインで、小型ながらも踏ん張りの利いた凝縮感に溢れる外観が特徴となっています。

車名はbZシリーズにおける最小SUVモデルであることから「bZ1X」になるとみられ、軽自動車開発に長けたダイハツやスズキとの共同開発により、年内に日・欧市場で発売される可能性がありそうです。

●日産がコンパクトモデル「マイクラ」の後継EV登場を予告!

「マイクラ」後継モデル(EV)のサイドビュー

一方、日産自動車は2022年1月27日、欧州Bセグメント「マイクラ」後継モデル(EV)のティザー映像を公開しました。

日産マーチ(3代目)のエクステリア

日産マーチの海外モデル「マイクラ」は2017年に現行の5代目が登場。

今回5年振りのフルモデルチェンジとなり、ティザー映像では丸味を帯びたフロントマスクや楕円形のヘッドランプ(DRL)が3代目マーチを、またサイドビューがどことなく、初代マーチをベースにしたBe-1をそれぞれ彷彿させます。

マイクラ後継モデルは日産がデザイン、ルノーが設計・生産をそれぞれ担当。

日産が公開した欧州向け「マイクラ」の後継モデル(EV)

欧州日産の最高執行責任者アシュワニ・グプタ氏によると、同車はルノー・日産・三菱アライアンスで共通利用する「CMFB-EV」プラットフォームをベースにしたピュアEVで、動画にも登場するルノー5とともに、フランス北部のルノーエレクトリシティセンターで生産するそうです。

共通プラットフォームながらも日産らしさを維持しており、同社ではアライアンス資産を最大限に活用する考え。

車名や発売時期、技術的な詳細など、さらなる製品情報は追ってリリースするそうで、SUV等の同車のバリエーションモデルが日本に導入されれば、トヨタ「bZ1X」のよきライバルになりそうです。

Avanti Yasunori

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【関連リンク】

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https://www.toyota.co.uk/new-cars/aygo-x/

日産マイクラ(現行モデル)
https://www.nissan.co.uk/vehicles/new-vehicles/micra.html

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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