伝説の「火の玉カラー」降臨! カワサキのネオクラシック「Z900RS」に初代Z1生誕50周年記念カラーが登場

■新型「Z650RS」や「Z900」にも50周年記念カラーを設定

カワサキの名車といえば、1972年に発売された「900スーパー4」、通称「Z1」。現在も脈々と続くZシリーズの元祖で、今でも世界中のカワサキファンに愛されている伝説の名車です。

カワサキZ900RS・Z650RS・Z900」にZ50周年記念カラー
Z900RS 50th Anniversaryのフロントビュー

2022年は、そのZ1が誕生して50周年。そんな記念すべき年に、カワサキはZ1の正当な後継モデルといえる900ccのネオクラシックモデル「Z900RS」と、その兄弟車として2022年4月に発売される650ccの「Z650RS」にZ生誕50周年記念カラーを設定。

初代Z1に採用された「ファイヤーボール(火の玉)カラー」をイメージしたカラーを発売することを発表しました。

さらに、スーパーネイキッドの「Z900」にも、50周年記念カラーを設定。こちらは、1981年発売の「Z1100GP」などに採用された「ファイヤークラッカーレッド」を投入します。

いずれも、カワサキファンならずとも、昔からのバイク好きには垂涎の仕様ですよ!

●Z900RSとZ650RSにファイヤーボール

まずはZ900RS。Z1からインスピレーションを受けたティアドロップ型の燃料タンクやテールカウル、水冷ながら美しいフィンを持つ948cc・水冷並列4気筒エンジンなどで、レトロな雰囲気が満点の大人気モデルです。

しかも、このモデル、スタイルこそクラシカルですが搭載する装備には高性能パーツや最新技術が満載。

カワサキZ900RS・Z650RS・Z900」にZ50周年記念カラー
Z900RS 50th Anniversaryのフューエルタンク

トラクション・コントロールやマルチファンクション液晶パネル、LEDヘッドライトなどの採用により、市街地からツーリング、スポーツ走行など、様々なシーンで走りを堪能できるのも魅力です。

カワサキZ900RS・Z650RS・Z900」にZ50周年記念カラー
カワサキ・Z650RS 50th Anniversary

一方、2022年4月に発売予定のZ650RSはZ900RSのコンセプトを継承した650ccモデル。こちらは、1976年に発売された652ccの空冷4ストローク並列4気筒エンジンを搭載した「Z650」をオマージュしたスタイルが特徴です。

Z650もカワサキの名車に入る1台で、「ザッパー」の愛称で今でも多くのファンを持つモデル。

カワサキZ900RS・Z650RS・Z900」にZ50周年記念カラー
グラブバーを標準装備したZ650RS 50th Anniversaryのシート

Z650RSは、そのスタイルをオマージュしたレトロなスタイルに、扱いやすい649cc・並列2気筒エンジンなどによる、スムーズな走りが魅力です。

今回、これら2台に投入されるZ50周年記念カラーは、前述の通り通称Z1を象徴するファイヤーボール(火の玉)カラー。

この色には、アニバーサリーモデルのためだけに開発された特別な塗装工程を採用。キャンディカラーを独自の技法で重ね塗りすることで、艶やかで深みのある質感を実現しています。

主な特徴は以下の通りです。

・キャンディカラーを独自の技法で重ね塗りしたフューエルタンク塗装
・フューエルタンク上部に印されたZ50周年ロゴ
・サイドカバーやエンジンカバーに専用のエンブレム
・デザインを強調するゴールドカラーのホイール
・上質感を高めるシボ入りの専用シート表皮
・グラブバーを標準装備

なお、価格(税込)は、Z900RS 50th Anniversaryが149万6000円(スタンダード仕様の11万円アップ)で、発売は2022年2月1日。

Z650RS 50th Anniversaryは、110万円(スタンダード仕様の8万8000円アップ)で、2022年4月28日の発売です。

●Z900には1980年代の名車カラー

そして、スーパーネイキッドの「Z900」。こちらは、スーパースポーツに負けない高性能エンジンをストリートで扱いやすく調整した動力性能と、アグレッシブなスタイルが人気のストリートファイターと呼ばれるジャンルのバイクです。

カワサキZ900RS・Z650RS・Z900」にZ50周年記念カラー
カワサキ・Z900 50th Anniversary

エンジンには、最高出力125ps・最大トルク10.0kgf-mを発揮する948ccの水冷4ストローク並列4気筒を搭載。中速域で優れたパワーフィーリングを発揮するチューニングが施されたことにより、鋭いスロットルレスポンスと力強い吹け上がりなどが魅力です。

また、車体の挙動制御を行いライダーをサポートする「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」、走行や路面の状況に応じて選択できる「パワーモード選択」、KTRCやパワーモード選択と連携する包括的なモードセレクト機能「インテグレーテッドライディングモード」など、最新の電子制御システムも搭載。

φ41mm倒立フロントフォークなどで足まわりも強化し、軽やかなハンドリングを実現します。

カワサキZ900RS・Z650RS・Z900」にZ50周年記念カラー
Z900 50th Anniversaryのフロントフェンダー

こちらのアニバーサリーモデルには、これも前述の通りアグレッシブなボディワークをさらに強調する「ファイヤークラッカーレッド」を採用。

このカラーは、1981年に発売され空冷Zの頂点モデルとして君臨した「Z1100GP」や、1982年発売の「Z400GP」など、1980年代に人気を博したモデルたちに採用したカラーをイメージしたもの。

当時のモデルたちを彷彿とさせる「鮮烈な赤」を、塗料の特別な調合により再現しています。

主な特徴は以下の通りです。

・Z1100GP(1981年)をはじめ1980年代を代表するカラーリング
・車体色を引き立てるフレームの艶ありブラック塗装
・フェンダーに印されたZ50周年ロゴとシュラウドにあしらわれたレタリング
・高級感を演出するゴールドカラーのフロントフォーク
・上質感を高めるシボ入りの専用シート表皮

Z900 50th Anniversaryの価格(税込)は、121万円(スタンダード仕様の6万6000円アップ)で、2022年2月1日の発売です。

なお、カワサキの公式YouTubeチャンネルでは、Zシリーズの歴史が分かるブランドのプロモーションビデオも公開され、その魅力が堪能できます。

(文:平塚直樹

【関連リンク】

Kawasaki公式YouTubeチャンネル
「Z50th Brand History」

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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