スズキが新型SUV「S-CROSS」を年内に投入! ストロングハイブリッドも存在

■全車48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載

スズキが2021年11月25日、クロスオーバーモデル“SX4 S-CROSS”のフルモデルチェンジ版となる新型SUV「S-CROSS」をワールドプレミアしました。

新型SUV スズキ「S-CROSS」のエクステリア

新型は「Bold(堂々とした)」「Sophisticated(洗練された)」「Versatile(万能)」の3点をコンセプトに開発。

ハンガリー子会社のマジャールスズキ社で生産し、中南米や大洋州、アジアにも輸出する計画で、年内に欧州で発売後、順次各市場向けに輸出するそうです。

現行モデルは2013年の発売以来、乗用車とSUVを融合させたクロスオーバー車として、欧州を中心に好評を得ています。

今回のモデルチェンジにあたっては、SUVらしいスタイリング、快適性、様々な情報を表示するディスプレイオーディオ、スズキ独自の四輪制御システム「ALLGRIP(オールグリップ)」による走行性能と安全性を兼ね備えたとしています。

●内外装の特徴

車両サイズは全長4,300mm×全幅1,785mm×全高1,585mmでホイールベースが2,600mm。

外観では大型ラジエターグリルが目を惹くとともに、3灯式LEDポジションランプを備えたヘッドランプやテールランプを高い位置に設定しており、前後ホイールアーチに設けた樹脂プロテクターと相まって、SUVらしい逞しい印象となっています。

インテリアは立体的な造形が採用されており、ダッシュボード中央に9インチの大型HDディスプレイオーディオを搭載。スマートフォンとの連携に加え、車両情報やカメラ映像表示などの運転支援機能を備えています。

開放感のある大開口サンルーフの採用や、大人5人がゆったり座れる快適性と、多用途に使える荷室容量(430L)も魅力。

●2022年後半にストロングハイブリッドを追加

新型SUV スズキ「S-CROSS」のパワートレイン

1.4L直噴ターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせたパワーユニットは、130ps/24.0kgmを発生。燃費を抑制するとともに、アクセル操作に応じてエンジントルクにモータートルクを上乗せするという加速補助を可能にしています。

安全面では衝突被害軽減ブレーキ、標識認識機能、車線逸脱抑制機能、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールなどの運転支援機能に加え、全方位モニターや後退時車両検知警報などの駐車支援機能が充実。

新型SUV スズキ「S-CROSS」のリヤビュー

また燃費優先や雪道走行など運転環境に合わせて走行モードをダイヤルで簡単に選択できるスズキ独自の四輪制御システム「ALLGRIP(オールグリップ)」を搭載。

同社はすでに欧州向けの乗用車全てにハイブリッドを採用しており、2022年からはストロングハイブリッドモデルのラインナップ強化を図るそうで、今回発表した新型「S-CROSS」についても、2022年後半にストロングハイブリッドモデルを導入するとしています。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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